海底には「愛の波」が漂っていた! 地球の鼓動=謎の「ラブ波」研究に進展…やはり地球自体が生きている!?
■海のラブ波はどうやって生み出されるのか
科学者は2つのもっともらしい説明を提示している。1つのアイデアは、衝突する海の波から押し下げられる垂直方向の力が海底の斜面に遭遇すると、レイリーとラブという2つの異なるタイプの表面波に分割されるという説だ。「その場合、同じ場所ではないにしても、ラブ波の発生源はレイリー波の発生源に非常に近いでしょう」とグアルティエーリ助教授は語る。
プリンストン大学の地質学者と共同執筆したグアルティエーリ助教授の研究によれば、海底のスロープと傾斜は地震記録計が拾うラブ波を生み出すのに十分なほど急ではないという。そして11月9日に公開された彼らの研究結果は、ラブ波が地球自体から発生しているという、もう1つの理論を支持しているのだ。
「地震がどのようにラブ波を生み出すかは説明されていますが、海の波がどのようにラブ波を生み出すのかが正確に説明されたことは一度もありません。海で生成されたラブ波が50年以上観察されているのに、これは少し恥ずかしいことです」と、ユタ大学の地質学者で地球物理学者のキース・コペル教授は指摘する。そしてグアルティエーリ助教授の研究は、地球でこの特定の種類の振動がどのように生成されるかについて「決定的な証拠を提供する」と言及しているのだ。
■「ラブ波を生み出すのは地球それ自身」
グアルティエーリ助教授らの研究チームは、オークリッジ国立研究所のスーパーコンピュータ「サミット(Summit)」を使って3時間のうちの海洋嵐、海の表面波、地球の地殻同士の複雑な相互作用をシミュレートした。そこには、世界中に散在する23万400の圧力源が含まれていた。
「私たちはコンピューターを実験室として使用し、地震波が地球をどのように移動するかだけでなく、地震波が海洋嵐によって生成される物理法則に基づいて、世界中の海の現実的なソースから地震波を伝播させてみました」(グアルティエーリ助教授)
1つのバージョンでは、地球は単純化された層状の世界として表され、ケーキの層のように特性は深さによってのみ変化する。もう1つのより現実的なバージョンでは、チョコレートチップクッキーのように、地下の地形の3次元の変化をより多く盛り込んだ。各バージョンについて、研究者は水中深度データに基づき、峡谷、渓谷、山などの地形の特徴がラブ波を生成できるかどうかテストした。
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2024.10.02 20:00心霊海底には「愛の波」が漂っていた! 地球の鼓動=謎の「ラブ波」研究に進展…やはり地球自体が生きている!?のページです。嵐、仲田しんじ、海、地震、地球物理学、ラブ波、レイリー波、表面波などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで