処方された精神薬で“地獄を見た”会社社長が激白!! 日本人が知らない「合法の覚醒剤」の超ヤバい依存性と副作用

■日本で次々と承認されるヤバい薬

 根本氏が処方されていたリタリンに関して、精神薬・睡眠薬への依存症状に詳しい一般社団法人日本アディクションプロフェッショナル認定協会のカウンセラー、藤永マキ氏は次のように語る。

処方された精神薬で地獄を見た会社社長が激白!! 日本人が知らない「合法の覚醒剤」の超ヤバい依存性と副作用の画像3
藤永マキ氏

藤永マキ氏  リタリンの一般名「塩酸メチルフェニデート製剤」は、2007年10月にうつ病への処方が禁止になった第1種向精神薬ですが、現在はナルコレプシーの治療にのみ処方されています。化学式がアンフェタミン(覚醒剤)と酷似することから「合法の覚せい剤」の異名を取り、しかもドーパミン細胞への作用はコカインとほとんど同じということが確認されています。

 このような医薬品による脳への影響のみならず、依存の形成と対応、対処困難な問題(薬害)が世界的に指摘される中、それに逆行するかのように日本はADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として塩酸メチルフェニデートを主原料としたコンサータをはじめ、ビバンセ(体内に吸収された後、血液中でアンフェタミンに変化する)も昨年承認しました。今この瞬間も、多くの子どもたちの脳がその影響を受け続けています。

 一体この国は何処へ向かおうとしているのでしょうか。この事実を、一人でも多くの国民に知っていただきたいと切に願ってやみません。

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イメージ画像:「Getty Images」

 2007年9月18日付の毎日新聞によると、リタリンを6年間処方し続けた25歳の若者が命を絶った事件もあるという。若者には幻覚症状もあったという。このような事件は、氷山の一角だろう。精神病が絡む事件は、デリケートな問題でなかなか明るみに出ない。

 リタリンのみならず、精神薬は強い依存性と副作用を伴い、病が治るどころか悪化する可能性や、人生を棒に振ってしまうリスクもある。「心の病」は苦しい。たとえその場しのぎでも助けがほしい気持ちはわかるが、自らを救うことができるのは、薬でもなく医師でもなく、結局のところ自分自身だ。

人の周囲の環境は、絶えず変化していく。森羅万象にも己の心にもバイオリズムがある。精神薬を飲んで無理に動くより、自分に優しくなって十分な休息を取り、未来への力を蓄えるべきなのかもしれない。

文=深月ユリア

ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表。『世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに』(明窓出版)大好評発売中!
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