座敷牢に5年間監禁されていた女性が発見される! 精神を病み、服を噛みちぎり、悲しい目で… 家族の“悲痛すぎる決断”の理由とは?
最近フィリピンで撮影されたある動画が大きな反響を呼んでいる。動画には古びた牢屋のような場所で、半裸にボロ切れをまとい、鉄格子越しに不安そうな目を向ける若い女性が1人。撮影者が声をかけると彼女は怯えてしまったのか、部屋の隅に逃げて、カメラに背を向けて震えているようだ。実はこの女性、重度のうつ病を発症しており、暴力行為などの問題行動を起こすようになったために、家族の手で座敷牢に監禁されているのだ。そのあまりに悲惨な状況に、多くの同情と批判の声が上がっている。英「Daily Mail」(1月15日付)などが報じた。
べべさん(29歳)が精神病性うつ病と診断されたのは2014年のことだった。モデル志望で地元の店で働きながら夢を追っていた彼女だが、次第に幻覚に苦しむようになったのだという。
この時は医師の勧めでネグロスオクシデンタル州の病院の精神科に入院することになり、1年後には退院できるほどに回復したのだが、2015年に父親が病気になったことで状況は暗転する。困窮したべべさんの家族は娘の医療費を支払うことができなくなり、入院どころか治療のための薬を買うことすらできなくなってしまったのだ。
ベベさんの病状は悪化し、近所の人々に物を投げつけたり、外をふらついたりするようになった。ある時には行方不明になり、1週間後にセブ島の警察から発見の連絡を受けたということもあった。暴力行為も激しくなる一方で、思い詰めた家族は家の中に小さな牢屋を作り、べべさんを監禁することにしたのである。
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