今の気分を自在にコントロールできる超極小・脳インプラントが爆誕! スマホで簡単操作、負の感情を強制消去で人類皆幸福に!?
どんなに裕福でも、権力があっても、ままならないものの1つが気分である。人が自ら気分を操ることができるようになったら、街中のメンタルクリニックは廃業に追い込まれてしまうだろう。ドイツの哲学者ハイデガーが、現存在(人間)の根原に情状性(気分)を看取したように、気分は人間の在り方を形作っているため、自らの意志で気ままに変えられるものではないのである。
しかし、技術はそんな不可能を可能にしてしまうかもしれない。英紙「Daily Star」(1月31日付)によると、韓国科学技術院(KAIST)は、人の気分を変える脳インプラントを開発したという。塩粒ほどの大きさのLEDを搭載したブルートゥース対応の脳インプラントをスマートフォンで操作することで、気分をコントロールできるというから驚きだ。もともと、この治療用ワイヤレスインプラントは、特定のニューロンをターゲットにすることで、パーキンソン病やうつ病の患者に使用されることが期待されているという。
研究者らは、コカインを注射したラットを使った実験で、インプラントの効果が実証されたとしている。韓国・延世大学医学部生理学教授のキム・ジョンフン氏によると、インプラントは「コカイン誘発行動」を抑制することに成功したとのことだ。共同執筆者である同大のク・ミンジョン氏は、「この装置は、いつでもどこでも操作して神経回路を操作できるので、脳の機能を調べるための汎用性の高いツールになるだろう」と述べている。
これから医療的な使用が期待される段階だが、近い将来、スマホ一つで自分の気分をコントロールする時代が来るかもしれない。怒りや不安といった負の感情を消し去ったディストピア的な世界が到来する可能性もあるだろう。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、夢をハッキングするデバイスを開発していたり、記憶を改変する薬剤も開発されていたりするが、人間は外の自然だけでなく、自らの内なる自然にまで手を伸ばしつつあるようだ。自らの思い通りにならないもの、ままならないものをコントロールしたいという欲望が、人間精神にまで及んでいる。
それにしても、子供のワガママの延長のようなこうした振る舞いが、人類の幸福に寄与するとはどうしても思えないのは何故だろうか?
参考:「Daily Star」、ほか
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