パラレルワールドがこの世界に入り込んでいる10の証拠! マンデラ効果、失踪、異世界パスポート、パンデモニウム…

■別世界からの旅行者と置き土産

 1954年の英字新聞「Japan Times」に掲載されていた短い伝聞だが、1954年7月のある日、羽田空港に1人のビジネスマンが“存在しない国”のパスポートを携えて飛行機から降りてきた。入国管理官が記録を念入りに調べたが、そのパスポートはトレド連邦王国のものであった。彼曰く、トレド王国は約千年前に建国されて長く豊かな歴史を持つ国という。彼はフランス語訛りの流暢な日本語を話したが、トレド王国の公用語はフランス語との事だった。しかも日本語以外にも数ヶ国語に通じ、身なりはきちんとした国際的なビジネスマンの印象だったという。また国際的な企業に勤め、日本と約10年に渡り事業関係にあると言う。すでに3度目の来日だと言い、パスポートには入管のスタンプが押してあった、と言うことは前回は、入国できたと言うことだが、彼の所属する会社名を調べてもそのような会社は存在していなかった。

 

 さらに驚くべきは、彼はフランスの通貨以外に数カ国のヨーロッパの通貨を携帯していた。また国際免許証も携帯し、偽物にも見えなかった。その為、入国管理官は世界地図を持って来てその男の言うトレド王国がどこかを地図上で指差すように頼んだが、トレドが地図上に乗っていないことに動揺したようだ。最終的に指差した場所はイベリア半島のフランスとスペインの国境近くにあるアンドラ公国だった。アンドラは両国に挟まれたミニ国家で公用語はカタルーニャ語、その他にスペイン語、フランス語、ポルトガル語などが使われている上、建国されたのが西暦988年と、約1000年の歴史があると言う点は彼の言い分に合致するが、その男は、アンドラと言う国を聞いた事が無いと主張。

 そうこうしているうちに、その旅行者が憤慨し、上司である政府高官と話をさせて欲しいと要求し、自分が悪質ないたずらにあっていると主張、入国後のホテルの予約証明書を持っていたので、確信してみたが、そのホテルは日本に存在しなかった。結局、空港の狭い警備室で8時間も拘束されたのに同情し、入国管理官に付き添われて条件付きでホテルに宿泊するか、留置場に入るか提案したところ、監視付きのホテルで夜を明かすことになったようだ。その間、入国管理官とレストランで食事をとり、守衛付きの部屋で夜通し見張られていたが、翌日、ドアをノックしても返事がないので、ホテルの合鍵を使って中に入った所、もぬけの殻だったという。荷物もなく、窓から逃避した事実もない、まさに蒸発してしまったのだ。翌日から政府関係者が大掛かりな捜査を行なったがついぞ旅行者は見つからず、捜査は打ち切られ、迷宮案件(未解決事案)になった。

 そう言えばフランスとスイスの国境の地下深くにはCERNの、世界最大規模の素粒子物理学の研究施設「CERN」の大型ハドロン加速器が設置されている。ここでの実験は、ミニブラックホールが発生する可能性があると、あのホーキングも警鐘を鳴らしていたが、ひょっとすると、我々の世界はすでに何度もブラックホールに飲み込まれているのではないだろうか。

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