【警告】我々は古代マヤ文明がたどった“滅亡への道”を歩んでいた! 絶望の未来を回避するための方法とは!?(最新研究)

【警告】我々は古代マヤ文明がたどった滅亡への道を歩んでいた! 絶望の未来を回避するための方法とは!?(最新研究)の画像3
「Inverse」の記事より

■古代マヤ文明と同じ現象が現代アメリカ社会で起きている

 同じく研究チームの1人、フィールド自然史博物館の学芸員であるゲイリー・ファインマン氏は、古代マヤ文明で見られたのと同じ現象が、今日の現代アメリカ社会で起こっていると語る。

「基本的な考え方として、政府が地元住民からの税金を含まない方法で資金を調達している場合、より専制的で独裁的な種類の政府になる傾向があるということです。石油収入に大きく依存している国や州など、現代の世界で同様のパターンを見ることができると思います。それらのケースはサウジアラビアやロシアのように非常に専制的である傾向が見られます」(ゲイリー・ファインマン氏)

 そして研究チームはマヤ文明は現代社会に教訓を与えていると言及し、きわめて不平等な独裁政治に移行する社会は破綻する可能性が高くなると指摘する。

【警告】我々は古代マヤ文明がたどった滅亡への道を歩んでいた! 絶望の未来を回避するための方法とは!?(最新研究)の画像4
画像は「Wikipedia」より

 研究チームのもう1人、ニューメキシコ大学人類学の教授であるキース・プリューファー氏は、この傾向が人類の歴史を通して繰り返されてきたと語る。

「非常に独裁的な地域は、時間の経過とともに必ず破綻します。これはマヤ文明にも言えることです。研究論文では実際には触れていませんが、おそらくその背後にある崩壊の原動力の1つは、大きなレベルでの富の不平等です」(キース・プリューファー氏)

 過去数十年にわたって富の不平等が拡大したため、アメリカの民主性が低下したと主張することができるという。過去数十年の経済的変化により、アメリカは国内の労働力と生産力への依存度が低下し、国際貿易や金融などへの依存度が高まったと前出のファインマン氏は説明している。そして政府はアメリカ国内の不平等を緩和する政策を何も打ち出していないことを指摘する。

 今後生産の現場にロボットがますます普及するにつれて、今後数十年のうちに労働集約型産業はアメリカ経済の中心ではなくなる可能性があり、そのため研究チームはベーシックインカムのような富を再分配するための法案の提出を支持している。

「必要なのは、さまざまな種類の流通プログラム、規制、新たな課税制などを通じて、富を分散させる政策だと思います。そしてより多くの人々の声がガバナンスに反映されることを確実にしなければなりません」(ゲイリー・ファインマン氏)

 社会が不平等であればあるほど、より多くの権力がトップに集中して腐敗していく。ベーシックインカムをはじめ、最低賃金の引き上げ、富裕層への課税強化などが今後も議論されることになるが、いずれにしても古代マヤ文明がたどった歴史は未来への不吉な警鐘となりそうだ。

参考:「Inverse」、ほか

文=仲田しんじ

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

【警告】我々は古代マヤ文明がたどった“滅亡への道”を歩んでいた! 絶望の未来を回避するための方法とは!?(最新研究)のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング17:35更新