【警告】我々は古代マヤ文明がたどった“滅亡への道”を歩んでいた! 絶望の未来を回避するための方法とは!?(最新研究)
■古代マヤ文明と同じ現象が現代アメリカ社会で起きている
同じく研究チームの1人、フィールド自然史博物館の学芸員であるゲイリー・ファインマン氏は、古代マヤ文明で見られたのと同じ現象が、今日の現代アメリカ社会で起こっていると語る。
「基本的な考え方として、政府が地元住民からの税金を含まない方法で資金を調達している場合、より専制的で独裁的な種類の政府になる傾向があるということです。石油収入に大きく依存している国や州など、現代の世界で同様のパターンを見ることができると思います。それらのケースはサウジアラビアやロシアのように非常に専制的である傾向が見られます」(ゲイリー・ファインマン氏)
そして研究チームはマヤ文明は現代社会に教訓を与えていると言及し、きわめて不平等な独裁政治に移行する社会は破綻する可能性が高くなると指摘する。
研究チームのもう1人、ニューメキシコ大学人類学の教授であるキース・プリューファー氏は、この傾向が人類の歴史を通して繰り返されてきたと語る。
「非常に独裁的な地域は、時間の経過とともに必ず破綻します。これはマヤ文明にも言えることです。研究論文では実際には触れていませんが、おそらくその背後にある崩壊の原動力の1つは、大きなレベルでの富の不平等です」(キース・プリューファー氏)
過去数十年にわたって富の不平等が拡大したため、アメリカの民主性が低下したと主張することができるという。過去数十年の経済的変化により、アメリカは国内の労働力と生産力への依存度が低下し、国際貿易や金融などへの依存度が高まったと前出のファインマン氏は説明している。そして政府はアメリカ国内の不平等を緩和する政策を何も打ち出していないことを指摘する。
今後生産の現場にロボットがますます普及するにつれて、今後数十年のうちに労働集約型産業はアメリカ経済の中心ではなくなる可能性があり、そのため研究チームはベーシックインカムのような富を再分配するための法案の提出を支持している。
「必要なのは、さまざまな種類の流通プログラム、規制、新たな課税制などを通じて、富を分散させる政策だと思います。そしてより多くの人々の声がガバナンスに反映されることを確実にしなければなりません」(ゲイリー・ファインマン氏)
社会が不平等であればあるほど、より多くの権力がトップに集中して腐敗していく。ベーシックインカムをはじめ、最低賃金の引き上げ、富裕層への課税強化などが今後も議論されることになるが、いずれにしても古代マヤ文明がたどった歴史は未来への不吉な警鐘となりそうだ。
参考:「Inverse」、ほか
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