ダウンタウン浜田の禁断の発言、オリラジ中田の突破力、楽屋の西野亮廣の一面…評論家と芸人からみた「お笑い7つの世代論」
お笑い評論家のラリー遠田の新刊『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)が発売された。この本では、第一世代から第七世代まで芸人を7つの世代に分けて、その歴史を振り返っている。
本の発売を記念して、著者であるラリー遠田とサイキック芸人のキックの特別対談が行われた。第3回では、キックが直接かかわったことのある芸人について話していた。
ラリー:この本に出てきた芸人の中には、キックさんが直接会ったことがある方もいますよね。
キック:個人的な思い出はいっぱいありますよ。(ダチョウ倶楽部の寺門)ジモンさんにはいまだにしょっちゅうお食事に連れて行っていただいたりするし、ナイツさんは中野のライブで初めて見たとき、ずっと野球のネタをやっていて。野球ネタって女性が食いつかないから良くないと言われているんですけど、それがやたら面白くて。ネタが終わった後に思わず「いやー、最高ですね」って声をかけさせてもらいました。
オードリーさんも舞台袖で見ていて、ウケすぎていたんですよね。会場が爆発するんじゃないかというくらいグワーッとウケていて「これは一瞬で売れるな」と思いました。
あと、キングコングさんは、僕が芸人になる前に『はねるのトびら』のADをやっていた頃にお見かけしています。コントの収録って待ち時間が長いんですけど、楽屋で西野(亮廣)さんはずっと絵を描いていて。それがやたらと精密ですごかったんですよ。あれが『えんとつ町のプペル』につながったんだな、と思いました。
ラリー:そのあたりの芸人はキックさんと同世代だから、同じライブに出ていたりして接点があるわけですね。それで言うと、オリラジ(オリエンタルラジオ)も『エンタの神様』に一緒に出ていたりしたから、近いところにいたんじゃないでしょうか。
キック:当時、たぶんオリラジが初めて『M-1』に出たときに、3回戦ぐらいの予選を会場で見たことがあったんです。そこでオリラジが出てきたときのネタのウケ方が尋常じゃなくて。あっ、新しい時代の天才が生まれたな、っていう瞬間を見たという感じはありました。
あと、中田(敦彦)さんは『特捜警察ジャンポリス』という番組で共演していたんですよ。やっぱり「俺たちの世代のリーダーであってくれ」という気持ちは常にありました。上を打ち倒していってほしい、っていう感じがあったんですよね。
中田さんが島田紳助さんの番組に出たときに、紳助さんに話を振られて、それを無視して違う答え方をするっていうのを3回ぐらいやっていて。それで紳助さんが激怒したっていう話がありました。
ラリー:その件は中田さん本人もYouTubeで話していましたよ。
キック:昔、たけしさんの何がすごいかっていうのを先輩に聞いたことがあるんです。戦場の中で「ここに行ったら確実に怪我するだろうな」というところに先陣切って飛び込んでいけるのがすごい、っていう話で。中田さんもそういう意味での突破力がすごいと思います。
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2024.10.02 20:00心霊ダウンタウン浜田の禁断の発言、オリラジ中田の突破力、楽屋の西野亮廣の一面…評論家と芸人からみた「お笑い7つの世代論」のページです。キック、ラリー遠田、お笑い世代論 ドリフから霜降り明星までなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで