ダウンタウン浜田の禁断の発言、オリラジ中田の突破力、楽屋の西野亮廣の一面…評論家と芸人からみた「お笑い7つの世代論」

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キック：社会的な背景もあるんですね。

ラリー：だから、第七世代が丸くなっているのもそういう背景があると思うんですよね。もうがんばったら報われるという時代じゃないから、せめて仲良く楽しくやりましょう、っていう。

キック：大島渚さんも言っていましたよ。「時代の中ですごい圧力があるからこそとんでもないものが生まれる。我々の場合はそれが戦争だった」と。勝つと信じていたのに負けてしまって、本当に心から裏切られた気持ちになったらしいんですよ。そこでどうしようという気持ちになったときに、いろいろなものが生まれていったんです。

　だから、今は「グレート・リセット」というか、時代がぐるっとひと回りしているから、そこでどんな笑いが生まれてくるんだろう、って思いますよね。手を使っちゃいけないという新しいルールからサッカーという競技が生まれたみたいに、ここから新しいものを作る人が出てくるのかもしれません。

ラリー：最近の芸人って「お笑い」にとどまらない活動をやる人が増えていますよね。ゆりやんレトリィバァさんもアメリカの番組に出たりしているし、渡辺直美さんもそうじゃないですか。モデルのような仕事をやっていて「おしゃれ×かっこいい×面白い」みたいな存在になっている。芸人が単にお笑いだけをやる人ではなくなってきていますよね。

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TOCANA編集部

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