コロナ治療で失明、眼球に黒カビが…脳まで菌に侵される患者が増加中!=インド

コロナ治療で失明、眼球に黒カビが...脳まで菌に侵される患者が増加中!=インドの画像1
画像は「getty images」より

 新型コロナウイルス感染症の大きな特徴の1つがサイトカインストームと呼ばれる過剰炎症反応である。免疫反応が暴走してしまい、血栓を形成したり、健康な細胞を損傷してしまったりする。重症例の多くはこのサイトカインストームが関係していると言われている。

 その治療にはステロイドを用いた免疫の抑制が効果的だとされ、実際にメチルプレドニゾロンなどのステロイドを中等量から大量に投与する治療が臨床現場で行われている。

 ただ、その恐ろしい後遺症の存在がこの度明らかになった。なんと、体に黒カビが増殖し、失明してしまったインド人男性がいるというのだ。地政学ニュース「Great Game India」(5月11日付)が報じた。

 基礎疾患のない70歳の男性は新型コロナウイルス感染症を発症し、ステロイドの治療を受け、2週間で回復したという。しかし、その後、鼻づまりが起こり、目元が腫れ上がったそうだ。それから3~4日で視力が著しく低下し、30cm先も見えなくなってしまった。MRIでスキャンしたところ、真菌によって引き起こされるムコール症が進行していることがわかったため、右目の除去を伴う根治的な副鼻腔剥離手術を行い、真菌治療も行われたという。

コロナ治療で失明、眼球に黒カビが...脳まで菌に侵される患者が増加中!=インドの画像2
ムコール症患者。画像は「Health Line」より

 ステロイド治療により免疫が弱まることで、黒カビのような真菌が体内で増殖することがあり、服鼻腔や眼球だけでなく、脳も侵されることがあり、死亡率も高いそうだ。

 また、麹菌が肺に感染するアスペルギルス症もコロナ患者の間で増加していることもあり、内科医のBasavaraj Kuntoji医師は、「ステロイドを10日を超えて使用したり、血糖値を十分にコントロールしないで使用したりすると、真菌感染症を引き起こす」と警鐘を鳴らしている。

 ステロイドは確かに新型コロナの重症患者に有効な治療法だが、適切に管理されないと、眼球摘出や最悪の場合は死亡する可能性まである。とにかく、新型コロナウイルスに感染しないことが第一だ。感染力が強く重症化傾向の強い変異株が流行している現在は特に、感染リスクのある行動はできるだけ控えておいた方が良いだろう。

参考:「Great Game India」、ほか

TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

コロナ治療で失明、眼球に黒カビが…脳まで菌に侵される患者が増加中!=インドのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング11:35更新