【テスト】大動脈瘤かどうかわかる超簡単「親指テスト」がヤバい! 動脈瘤が破裂した患者の50%が死亡
心臓から押し出された血液が最初に通る大動脈にこぶができてしまう病気、大動脈瘤。もしこのこぶが破裂して大出血を起こせば命の危機を引き起こす危険な病であるが、自覚症状はないことがほとんどだという。だがつい最近、米イェール大学の医師らが簡単に大動脈瘤の兆候をチェックできる方法を開発したという。英「Daily Mail」(5月26日付)が報じた。
さっそく大動脈瘤の兆候を調べるテスト方法をご紹介しよう。まずは友人に挨拶したり待ったをかけたりする時のように手のひらを真っ直ぐにして手をかざそう。そして、親指を小指の方に向けてぐっと伸ばす。この時、親指の先端が手のひらの真ん中あたりに達していればOKであるが、もしも親指の先が手のひらからはみ出すようだったら、それは「要注意」のサインである。要注意の人が必ずしも動脈瘤を抱えているというわけではもちろんないが、念のため病院で検査を受けてみるべきとのことだ。
今年5月に専門誌「The American Journal of Cardiology」に掲載された論文によると、このテストで親指が手のひらを超える人は、長骨が過大で関節が緩んでいる可能性があり、大動脈を含む全身の結合組織に問題があるかもしれないというのだ。研究結果では、動脈瘤の患者の大半はこのテストで要注意ではなかったものの、要注意だった人を検査すると体内に動脈瘤がある可能性は高かったという。
論文の著者らは「このテストは診断を確定するための十分なツールではありませんが、特に大動脈瘤の家族歴があるという人にとって、健康診断に含める価値があると考えている」と述べている。
大動脈瘤は非常に危険な病気であり、イギリスでは動脈瘤が破裂した患者の50%が病院に到着する前に死亡し、病院で治療を受けても平均的な生存率は50%程度だという。患者に自覚症状はほとんどなく、たまたま健康診断などで見つかるという場合がほとんどだ。特に危険が高いのは65歳以上の男性で、喫煙、高脂肪食、太り過ぎなどがリスクを高めることがわかっている。
非常に簡単にできる親指テストで、重大な病の危険性を測れるとしたらありがたい。家族が動脈瘤になったことがある特に高齢の男性は、定期的な健康診断を受けるとともに、たまにこのテストを試してみるといいかもしれない。
参考:「Daily Mail」ほか
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