「空気を読む」の“空気”を科学的に分析すると凄い結果が出た! 強姦も出世も宇宙人対策も全ては「空気」が制する…天才・亜留間次郎が解説!
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】
■「何で俺が怒っているか分かるか」に対する質問の答え
「何で俺が怒っているか分かるか」という問いに対して何と答えたらよいのか、割とよくネットでネタにされていますが、理論的な最適解は存在しません。「先輩がどうして怒ってるのかを、僕が分かってないからだと思います」と答えた話がバズったりしましたが、そう答えた結果、すごい怒気をはらんだ声で「そうじゃないだろ!」と怒られたそうなので不正解だったようです。
この質問に対する模範解答は「その時、その場の空気を読んで相手が答えてほしい答えを答える」なので、理論的に考えても絶対に正しい答えは出ません。
理屈が通じない相手への対処問題なわけですが、もしも、この質問者が真面目にあなたを教育しようとしているのであれば、空気を読む能力を身に着けさせようとしていることになります。
人間はその場の雰囲気や空気によって意思決定してしまう性質が非常に強いので、相手の空気を読めないと極めて不利になります。だから上司や先輩社員は、新入社員に会社やビジネス界の空気を教えて馴染ませようとします。
理不尽に見えて理不尽ではありません。
ここでいつまでも空気が読めない人がどうなるのかというと「適応障害」になります。この質問に対して理論的な回答を考えれば考えるほど環境に適応できずにダメになってしまうのです。
「エスパーじゃないんだから相手の考えなんか読めるか」と思うでしょうけど、人間を含めた動物は意外なほど相手の答えてほしい答えを読むことが出来ます。
1872年にチャールズ・ダーウィンの「人及び動物の表情について」の出版によって広まったノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)という概念があり、人間が空気を読んでいることは科学的にも証明されています。
EQ試験というものがあり、最近では企業の入社試験などで行われることが増えています。「こころの知能指数」とか言われていますが、日本的に言えば空気を読む能力を測る試験です。
最近の企業がEQ試験を行うようになったのは、空気が読めない社員が適応障害からうつ病になって辞めてしまうのを防止するためです。EQ試験の成績が悪い人間はストレスに弱いのではなく、人間関係で空気が読めない人は、読める人よりも何十倍も大きなストレスを感じます。
こころの知能指数が低い人は弱いのではなく、自分で勝手に大きなストレスを生成してダメージを増幅してしまう不便な人です。
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