【警告】「数学を勉強しない若者の脳はバカになる」最新研究で判明!! 脳に深刻な変化、オンライン授業も悪影響か!?
数学の勉強を諦めるとバカになる? 青少年の脳の発達にとって数学は欠かせないことが最新の研究で報告されている。
■数学の勉強を続けると脳が発達する
数学のできなさに嫌気が差して早々と文系を選択する高校生は少なくないが、あまりに早く数学を諦めてしまうと、その後の脳の発達に不利であることが最新の研究で示唆されている。一般的な問題解決能力の養成に悪影響を及ぼすというのである。
英・オックスフォード大学の研究チームが今年6月に「米国アカデミー紀要(PNAS)」で発表した研究では、16歳で数学をやめると脳の発達にネガティブな影響を与える可能性があることを報告している。
研究チームが87人のAレベル(Advanced Level)の生徒の脳をスキャンして分析したところ、数学の勉強を続けた生徒は脳の前頭前野の領域でより高いレベルのγ(ガンマ)-アミノ酪酸(GABA)を有していることが浮き彫りになった。GABAは記憶、学習、問題解決に重要な化学物質であり、脳の発達に大きな役割を果たすとされている。
またGABAのレベルが高い生徒は、19カ月後に行われた思考が要求されるパズルのテストにおいて優れた成績を残す傾向があることも判明した。
研究チームはトリッキーな数式を解くための新たな戦略を開発することで、脳のこの部分が強化され、人々が後の人生でより良い問題解決者になる可能性が高いと確信している。数学に取り組むことは、なにも将来数学を専門としなくとも一般的な問題解決能力を高めることにつながるのだ。
■論理や推論のトレーニングでもよい
研究チームの神経科学者、ロイ・コーヘン・カドシュ教授によれば、厳密には数学にこだわらなくともよいと話している。
「しかし私の個人的な見解は、数学を楽しんでいない人々に勉強を続けるよう強制することは正しい戦略ではないということです。代わりに論理や推論のトレーニングなど、数学と同じ脳の領域に関与する可能性のある代替案を調査する必要があります」(ロイ・コーヘン・カドシュ教授)
つまり数学でなくとも論理的推論やパズルの問題などで前頭前野のGABAのレベルを高めることができるというのだ。
そしてカドシュ教授はコロナ禍の中でのオンライン授業で算数や数学の対面授業が減っていることを指摘して、青少年と子どもの脳の発達に悪影響を及ぼす可能性に警鐘を鳴らしている。
「私たちはこの(授業の)中断の長期的な影響にまだ気づいていませんが、私たちの研究は、教育、数学の単一のコンポーネントの欠如が脳と行動にどのように影響するかについての重要な理解を提供します」(ロイ・コーヘン・カドシュ教授)
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