自殺の名所で最強心霊スポット「東尋坊」の全てを村田らむが取材! 樹海専門家が歩く“恐怖の崖”は…
島へは自動車では行けないので、島の手前の駐車場に停めて歩いていく。全長224mの赤い橋をテクテクと歩いて渡ると鳥居があった。島に入るにはまず鳥居をくぐらなければならない。ということは創価学会の会員は入れないというわけか。
左回りに進んでいくと、神社が現れた。
雄島は神の島と言われていたという
大湊神社は1300年以上前に創建された古い神社だという。鯨を神の使いとしていて、宮司は鯨を食べないそうだ。もし食べると身体が腫れてしまうという。
絵馬にもクジラの絵が描いてあった。
見てみると、
「競馬があたりますように しろとどラゴン(城とドラゴン)で全キャラがゲットできますように けんどう(剣道?)がつよくなりますように」
と書かれていた。
もうちょいマシなこと願え。
船から見えていた鳥居が立っていた。海に臨んでいて大海原を見渡すことができる。とても見晴らしが良い。
神社はかなり古いが、島は1300万年前ともっとずっと古い。原生林が荒々しく生えている。樹海の様相だ。
しばらく歩いていくと、灯台があった。
灯台に向かっては一応道があったのだが、植物にかなり侵されていた。噂では蛇もいるといか。おっかなびっくり草をかき分けながら、前に進んだ。なんとか灯台にはたどり着いたが、特に何もない。
そう言えば、船で
「監視小屋が建っている」
と言っていた。ぜひ監視小屋は見てみたい、と思ったが道は見当たらない。どこかで見過ごしたのかと、どんどん道を戻っていったが全く見当たらない。
ちなみに道を逆に回るのは、雄島では相当縁起が悪いらしい。逆回りしたら「死ぬ」と書いてあるサイトもあった。まあ誰しもそのうち死ぬから、その警告は当たるのだが。
歩いていると草の中に建物の屋根が突き出ているのが見えた。だが建物の位置が分かったのにも関わらず、その建物に通じる道は見つからなかった。
またしばらくうろちょろ回りまくったが、結局発見できなかった。
というかそもそも、初夏に勢いよく生えた植物によって道が埋まってしまっているようだった。
それなりに頻繁に人が行くであろう灯台の道ですら、ほとんど植物に侵食されていたのだから、もう廃屋になって長い時間が経つ小屋への道はもう消えてしまったのだろう。
……消えてしまったと思わないと、帰れない。悔しいので植物が枯れる、冬にまたチャレンジしたいと思った。
東京ドーム2つぶんくらいのサイズの大きさの島だが、途中でいくつも道が別れていた。海岸に出られる道もあった。45度に岩がゴリゴリに突き出ているめちゃくちゃあらっぽい海岸だ。これがめちゃくちゃ歩きづらい。
常に角度がついたところに立っていなければならないので、アキレス腱がビンビンに伸びる。しんどくなって、途中であきらめてしまった。
崖のギリギリに立つことができず、小屋へたどりつくこともできず、海岸線へ行き着くこともできなかった。何一つやり遂げられない、クズである。
岩の原野の向こうには釣り人が当たり前のような雰囲気で魚釣りをしていた。軍艦島に行った時も、ものすごい場所で釣りをしてる人がいた。釣り人って最強の人種なんじゃないだろうか? と思う。
結局、未練をたっぷり残したまま、雄島を後にしたのでありました。
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