「過去は変えることができる」科学の新常識がヤバい! 「時間も空間もすべては意識の産物」最先端の量子論をわかりやすく解説!

 深夜についついラーメンや牛丼、フライドチキンなどを食べたことを翌朝後悔したという経験があるかもしれない。高カロリー食品を食べてしまったという事実それ自体は変えることができないが、驚くべきことに過去の過ちを“消去”できる可能性が最先端の物理学で議論されている。果たして未来の我々は“過去をまったく引きずらない”前向きな人生を送ることになるのか、詳細をお伝えしよう。

■我々の意識がこの世を形作っている

 1918年にノーベル物理学賞を受賞し、量子論の創始者の一人であるマックス・プランクは、我々の意識がこの物質世界の根源にあると考えていた。

「意識こそ根源であると考えています。私は物質を、意識からの派生物と見なします。私たちは意識を後回しにすることはできません。私たちが話していることすべて、私たちが存在していると見なしている物事すべてが、意識を前提としているのです」(マックス・プランク)

 今日、このプランクの観点が正しいことを示すいくつもの研究がある。それらによれば意識は根源的なものであり、我々が物理的な物質と呼ぶものと直接絡み合っているという。空間・時間・質量・電荷など既存の基本的な観点から意識を説明することは不可能であり、したがって意識が現実の存在の根源的なものであるかどうかを仮定してみることで重要な手掛かりがつかめてくるということだ。

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「Collective Evolution」の記事より

 意識の役割と物質との関係を調べるためによく引き合いに出されるのが、古典的量子論の実験として有名な「二重スリット実験 (double slit experiment)」である。

 壁に向かって放たれた光子(光の粒子)は、石を池に投げ込んで発生する波紋のように“波動”として振る舞っていることが、壁の前に「二重スリット」を置いた実験で確認されている。タテに細長くくり抜かれた2つの穴を通った物質は、普通なら穴の形を反映した2本の痕跡を壁に残すと考えられるのだが、光子は波動としてふるまっているので、2つの穴を抜けた光子がお互いにぶつかり合い反響し、2本にとどまらずいくつもの痕跡を残し壁が縞模様になるのだ。

 しかしここからが量子論の摩訶不思議なところで、この光子を“観測”すると何故か波動としてのふるまいを止め、粒子としてふるまうのである。この場合、壁には2本の痕跡が残るに留まるのだ。

 この実験結果を敷衍すれば、我々のように意識を持った主体が“観測”することで現実が変化するということになる。つまり、我々の意識がこの世を形作っているのだ。

 再生医療の専門家で科学者のロバート・ランザ博士は、この宇宙のすべてが我々の意識の創造物であると主張しているほどだ。時間や空間を含むあらゆるものの構造は、それを観察する者の知覚によって作り出されたものであることを示唆しているのである。

 時間の構造も我々の知覚によって作り出されたものであるとすれば、過去の体験や出来事に今からでも影響を及ぼすことができるのだろうか。つまり、過去を変えることができるのか?

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画像は「Unsplash」より

■量子論の世界では過去は変えられる

 前出の「二重スリット実験」で、普段は波動としてふるまっている光子が、人間の“観測”によって態度を変え、粒子としてふるまうことがわかったのだが、では“観測”を途中から行ったらどうなるのかと考えたのが物理学者のジョン・ウィーラーである。

 観測をしない状態で放たれた光子は当然、波動としてふるまっているのであろうが、スリットを通り抜けた時点で観測を始めると態度を豹変させて粒子としてふるまうのだろうか。そして光子が途中で態度を変えることなどあり得ないとすれば、驚くべきことにこの観測によって光子が放たれた瞬間の過去が変わったと解釈できないこともない。

 この問いに答えるべく、ウィーラーはこれもまた有名な「遅延選択実験(delayed-choice experiment)」に取り組んだのだ。

 実験の詳しいメカニズムについては詳述を避けるが、光をミラーで反射させた後に、観測される状況に直面させるかどうかがランダムに選択されたのである。つまり、観測を“遅延”させたのだ。

 端的に結論を先に言えば、途中からでも観測されれば光子は粒子としてふるまい、そのまま観測しなければ光子は最後まで波動としてふるまったのである。これは即ち、放出された瞬間は波動であった“過去”が、途中から観測することによって変わったと示唆されているのだ。

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