【重要】「睡眠状態を検知する技術」アマゾンに開発許可が出る! 最後のプライベート“眠り”の侵略を狙う巨大企業の思惑
人生の3分の1は眠っているわけだが、100%プライベートな時間であるはずのこの睡眠時間に各企業が着目しているようだ。先日アマゾンに人々の睡眠をモニターする技術の開発が許可されたのだ。
■レーダーで睡眠状態を検知する技術が認可される
慌ただしい1日の中にあっても、我々にとって“神聖にして侵すべからず”時間であるのが睡眠時間だ。どんなに忙しくても睡眠時間だけは削ることはできない。
誰にも邪魔されないはずの睡眠時間だが、個人の生活の“最後の砦”をテックジャイアンツたちが虎視眈々と狙っているようだ。
7月9日、アメリカの連邦通信委員会(FCC)は、アマゾンに対して「非接触型睡眠追跡機能を有効にする」技術に許可を与えたことが発表されている。これはレーダーセンサー技術を利用して人体の3次元の動きを検出すると共に、人体が長らく動かない状態、つまり睡眠状態を検知する技術である。
「Bloomberg」によると、6月22日にアマゾンはこのレーダー機器は「睡眠衛生の認識と管理が改善され、多くのアメリカ人に大きな健康上のメリットがもたらされる可能性があります」と説明したという。健康機器としての側面を強調していることになる。
「レーダーセンサーにより、消費者は潜在的な睡眠の問題を認識できるようになります」(アマゾン)
アマゾンによればこの技術は、このアイテムが人々に「運動障害、発話障害、または触覚障害を伴う」睡眠を正確にモニターする能力を与えると示唆している。
つまりアマゾンのアレクサのような機器が、部屋の中にいる人物がちゃんと話しているのか、寝言を言ってるだけなのか、あるいは意識的に身体を動かしているのか、寝返りを打っているだけなのかなどを正確に見極め、その人物が今眠っているのかどうかを検知するということのようである。また声をかけなくともジェスチャーで機器を起動させることもできるようになるという。
具体的にどのような機器なのについてはまだよくわかっていないのだが、同じく「Bloomberg」によればモバイルデバイスではないことは確認できているということだ。少なくともアップルウォッチのようなものではないようだ。
詳細はこれから徐々に明らかになってくるのだろうが、アマゾンがこれほどまでにユーザーの睡眠に関心を持っているのはどういうわけなのか勘繰りたくもなるというものだ。健康管理に役立つということだが、そこに何らかの商機を見出していそうに思えてならなない。
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