ひろゆき「位置エネルギーは嘘」は正しい 電気的地球科学が説明する重力の正体
■巧妙な地上の重力
宇宙の重力が比較的単純であるのに対して、地球上の重力はかなり複雑だ。地上の重力を説明するためには、面倒だが質量とは何かから始めなくてはいけない。質量とは物を動かそうとしたときに生じる抵抗のことだ。この抵抗は何から生まれているのだろうか?
物質は原子から成るが、原子は陽子、中性子、電子から構成される。中性子は原子核の外では約15分で陽子と電子に崩壊するので、物質は陽子と電子から成ると考えられる。いずれも電気を持つ荷電粒子だ。荷電粒子に力を加えると、磁場が発生して抵抗が生まれる。これを電磁質量と呼び、その存在は20世紀前半に知られていたが、中性子が存在するため、質量とは考えられていなかった。中性子は電荷をもたないので、電磁質量もないと考えられたからだ。しかし、現在では常温核融合などの結果から中性子が陽子と電子の複合粒子であるとわかってきた。電磁質量が質量そのものなのである。
ところで、EMドライブという宇宙ロケットエンジンが20世紀末に発明された。EMドライブは鼓型の金属容器内でマイクロ波を放射すると片側に推力が生じるエンジンだ。電気だけで動作するので、長期間の宇宙探査で有力視されているエンジンである。推力の生まれる仕組みがわからないとも言われているが、電磁質量の発生と同じようにこれも金属表面に発生する電界による力である。電界も磁界と同じように陽子、電子に対して、引力・斥力を作用させる。
金属に電磁波をあてると表面に電界が生じる。これを利用しているのがソーラーセールだ。ソーラーセールは広げた金属の膜に太陽光があたると表面に生じる電界が金属に電磁気力を作用させて推力になる。ソーラーセールの表面ではプラスとマイナスの電界がランダムに発生するが、原子核を構成する陽子のほうが電子より圧倒的に大きいため、電界の作用はもっぱら陽子に対して働く。電気引力と斥力が拮抗して、わずかに強いほうに力が働くことになる。電磁質量が力を加えたときに生じる磁場の抵抗であるのに対して、ソーラーセールの電界は推力―加速度になる。ソーラーセールと同じことがEMドライブの金属容器内で起きている。
地球上には非常に強力な電波―シューマン共振*が存在する。7.83Hzというきわめて低い周波数だが、地球内部から放射され、地上の物質全部に影響を与えている。このシューマン共振による電界の発生が地上の重力の正体なのである。物質にシューマン共振が照射されると電界が生じる。シューマン共振の電界は地下の電子が原因なのでマイナスだ。このマイナスの電界が原子核の陽子を引き付ける。電磁質量と同じように重力は電磁気力のもう一つの力である電界が作用しているのである。
*以前トカナで紹介したロシア人が作った反重力装置は、このシューマン共振を相殺する仕組みが使われている。また昆虫や鳥の羽根には大量の電子をためることができるため、シューマン共振で生じるマイナスの電界に反発して、反重力が発生すると考えられる。
シューマン共振はほとんどすべての物質に照射され、100km以上の厚い岩盤も通り抜ける、遮蔽できないという重力の持つ性質を備えている。シューマン共振の強度は極めて強いがその強さは不安定だ。シューマン共振は地球内部から放射されるが、電離層で反射されるため、下と上から物体が照射される。下からの放射と上からの放射の差が引力の強さということになるが、電離層の高さが一定のため、引力の強さもほとんど変化しない。下からの放射がわずかに強いため、下側に電界による加速度が生じるのだ。
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