ひろゆき「位置エネルギーは嘘」は正しい 電気的地球科学が説明する重力の正体
また、大気の電離度も関係している。物体の高度が高くなるとシューマン共振による下側への重力は減少していく。ところが大気の電離度が高くなるため物体も影響を受けて電荷を強くもつようになる。大気の持つプラスに帯電するのだ。すると地球内部にあるマイナスに引かれるようになる。地表付近ではもっぱらシューマン共振による重力が、高度が高くなるにつれて、宇宙と同じ電気引力による重力に切り替わっていく。電離層は高度30km付近から始まるので、この辺から地上の重力から宇宙の重力へと切り替わる。地球の重力はきわめて複雑な仕組みを持つのである。
位置エネルギーは地上において物体を持ち上げた際に保存されるエネルギーというが、実際にはシューマン共振による電界の力が正体だ。元をたどれば、地球内部の電子がエネルギー源ということになる*。高度が30kmを越えて100km付近になると地上の重力の影響はなくなり、宇宙の重力―電気引力・斥力に置き換わる。つまり、ひろゆき氏が主張するように「位置エネルギーはない」のだ。
*シューマン共振の周波数は7.83Hzだが、波長を地球の大きさと比較すると地下275km付近に発信源が求められる。マントル上部に相当する。トカナの記事でも何度か説明してきたが、マントルでは主成分であるカンラン石が相転移して、花崗岩、玄武岩に変化するとき、大量の電子を放出している。この電子が地下275km付近に大量に溜まっているのだ。荷電粒子である電子が地球の自転で回転すると電磁波を放射するが、これがシューマン共振を生み出していることになる。つまり地上の重力の原因はシューマン共振であり、質量が重力を生むというフリーエネルギーではないことになる。
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