【パンデミックと新宇宙時代】イーロン・マスクのスペースXが宇宙に送り込んだ民間人4名の正体とは!? ケロッピー前田が解説
クリス・センブロスキー(Chris Sembroski)は、アメリカの標準的な白人男性を代表するような存在で、妻と2人の娘を持ち、家族思いで控えめな人柄であった。とはいえ、彼は元空軍の退役軍人で、現在はロッキード・マーティンでエンジニアとして働くスペシャリスト、宇宙で何かのトラブルがあれば、役立つスキルも持つ人物であろう。
4人目の登場者にアイザックマンが求めたのは、柔軟な発想力と実行力に長けた人材だ。面白いアイディアを持つ起業家を探すために、ツイッター動画での申し込みを募った。個性溢れる応募者の一人に、2009年にNASAの宇宙飛行士募集で最終選考まで残った経験を持つ黒人女性サイアン・プロクター(Sian Proctor)がいた。
興味深いのは、プロクターの父はNASAのスタッフとして働き、アポロ計画の際にも宇宙船の追跡に大きく貢献し、月面の人類最初の一歩を残したルイ・アームストロング氏から直筆のサイン入りのお礼の手紙を受けとっていたことだ。今回、彼女は一家の家宝であるそのサインを持って宇宙に旅立っている。
アイザックマンのコンセプトによれば、彼が「リーダーシップ」、アルセノーが「ホープ(希望)」、センブロスキーが「ジェネロシティ(寛容さ)」、そしてプロクターが「プロスペリティ(繁栄)」を象徴するものとされ、それぞれの見た目やタイプも個性が際立つメンバーが厳選されており、まるでSF映画の主人公たちのようにも見える。
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