「生まれ変わりは科学で説明できる」理論物理学者がメカニズムを解説!! 死後も“余剰次元”に意識が残り…(インタビュー)
■生まれ変わりは物理学で解き明かせる?
「生まれ変わりは科学で説明できる」という在野の研究者がいる。NPO法人IRI理論物理学研究所の種市孝氏だ。
東大と東北大で理論物理学を学んだ種市氏は、量子論の中でも「場」の理論やブレーン宇宙モデル(※)をベースに、PF(パラサイトフェルミオン)理論を提唱している。
※ 私たちの認識できる宇宙は3次元(時間も含めれば4次元)だが、もっと高次元な空間に膜(ブレーン)として組み込まれているとするモデル。
「人間の意識を量子論で解釈しようとしているのは私が初めてではなく、アリゾナ大学のスチュワート・ハメロフやノーベル賞物理学者のロジャー・ペンローズなど何人もいらっしゃいます。そのうち、ハメロフは生まれ変わりや臨死体験も量子論で説明できるとしています」(種市氏)
科学は意識を見つけられずにいる。脳内の神経ネットワークは細かくわかりつつあるが、それでも脳細胞の中に意識は見つからない。
なぜ意識は見つからないのか? ハメロフの意見では、宇宙に遍満するミクロの原始意識が、量子力学的な波動関数の収縮をする脳内のmicrotubule(微小管)にアクセスすることで、認識力がある“意味のある意識“になる、という。
「彼は臨死体験も説明できる、としますが、微小管との相互作用のない原始意識が宙に漂っており、認識力がなく意味を感じない状態で、どうやって横たわっている自分の身体を客観的に見たりトンネルを抜ける体験をしたりというような、まとまりのある統合的な体験ができるのか説明できません。原始意識は量子もつれでつながっているとも言いますが、量子もつれだけでは情報交換はなされません。ペンローズとハメロフは20の実験を提案し、そのうちいくつかは理論を支持する結果を出したと言いますが、それは微小管のダイナミクスに関することだけで、原始意識に関してはペンローズは否定的であり、ハメロフ自身も検証は不可能と言っています。検証不可能なものを果たして科学と呼べるでしょうか?」
「超弦理論はこの宇宙を10次元もしくは11次元としないと整合しません。つまり、我々の未だ感知し得ない余剰次元空間の存在は十分考えられるのです。高次元は理論上あり得るのですが、まだ観測されていません」(種市氏)
現在、量子の性質を調べるために使われているCERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)の巨大な加速器でも高次元を引きずり出すにはエネルギーが足りず、本当に微小スケールの余剰次元空間が存在し、そこに魂と呼ばれてきたものが存在したとしても、エネルギーが高すぎるためそれと脳との情報交換を想定することはできない。
■私たちの世界の後ろにある高次元空間
そこで種市氏は、観測できない極微の余剰次元ではなく、もっと大きなサイズで余剰次元が存在すると仮定した。その場合、高次元でも観測可能なマクロなサイズの量子が存在可能で、それが意識の正体だという。
「膜理論では光子が3次元の膜に貼りついていますが、場の理論から、エネルギーの安定した状態が膜の表面からほんの少し離れた場所に存在することがわかりました」(種市氏)
すべての物体は、3次元の膜でつながっている。計算上、膜から少しだけ離れた場所に物質粒子の安定した場所が余剰次元空間の中にある。そして、その場所に新たな物質量子が存在するはずだ、と種市氏。私たちの3次元宇宙内の物質粒子に、その量子は影のように貼りついている。
「私たちの世界の量子に寄生しているような状態なので、パラサイトフェルミオン(※)と名付けました」(種市氏)
※ 「フェルミオン」とは、物質粒子の総称。
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2024.10.02 20:00心霊「生まれ変わりは科学で説明できる」理論物理学者がメカニズムを解説!! 死後も“余剰次元”に意識が残り…(インタビュー)のページです。ダライ・ラマ、量子、臨死体験、生まれ変わり、ロジャー・ペンローズ、高次元、余剰次元、スチュワート・ハメロフ、波動、久野友萬、フェルミオンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで