KKKを生んだ「人種差別の聖地」米テネシー州の実態に震える!! 現地で暮らした日本人は見た

「黒人の間にもカーストみたいなものがあって、現地生まれのアフリカ系アメリカ人がソマリア出身の黒人に対し『お前らの方が黒い』などと言って差別する光景が見られました。労働者階級の中でもソマリア系は鶏肉加工場でニワトリの毛をむしる仕事などに就いていることが多く、侮蔑的な意味合いを込めて『chicken pluckers』と呼ばれていました」(同)
日本でも特定の職業につく人々が差別の対象とされてきた歴史がある。とはいえ、FOXニュースの報道によると、州内都市部におけるアフリカ系アメリカ人は現在も6割が平均以下の賃金で働いているという。弱いものがさらに弱いものを叩く悪循環が起きているようだ。
一方で支配階級たる白人はどうなのかというと、某氏いわく「レッドネックと呼ばれる貧困層も一定数存在し、トレーラーハウスに住む人たちは近所にたくさんいました」とのことだ。

南北戦争からの復興期には、こうした白人の貧困層から参政権が取り上げられたこともある。特権階級であるはずの立場から爪弾きにされた劣等感や疎外感は、こうした層を先述のKKKをはじめとする過激派へと駆り立てた。その火種は、公民権運動の結実と共に下火になりつつも燻り続け、現代においてトランプ大統領の誕生やBLM運動に対する反動を契機に再び燃え上がろうとしている。
今でもKKKを名乗る団体は、テネシー州を取り囲む南部州で、少なくとも7つは認知されている。また、テネシー州議会議事堂には南軍の伝説的将軍であり、KKKの創設者でもあるネイサン・ベッドフォード・フォレストの胸像が(何度かの取り下げ要求をはねのけて)今も安置されているほか、彼を顕彰する施設や記念碑も数多く存在する。その是非については現在も激しい議論が続けられているが、多様性の受容ばかりがクローズアップされている昨今のアメリカに、未だにこうした差別的感情の拠り所が存在しているということを認識させられる。
音楽やウイスキーの聖地とされるテネシー州は、同時に人種差別の聖地でもあるのだ。果たして今後、どちらの色合いが濃くなっていくのだろうか。
(取材・文/ゼロ次郎)
ゼロ次郎(ぜろじろう)
2015年からライターとして活動中。不良と縁のない人生を歩んできたのに、実話誌などで記事を書くことになり人生が一変。「月刊サイゾー」では、主に海外ネタを担当。仕事を通じて知り合った面白い人々を呼んで、阿佐ヶ谷ロフトAでトークライブを不定期開催中。
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『ゲット・アウト』『アス』を超える衝撃!
映画史上空前のリベンジ・バイオレンス巨編がついに日本上陸!
『KKKをぶっ飛ばせ!』
(配給:TOCANA)
2022年4月22日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、
池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテ他 全国ロードショー!
公式サイト kkk-movie.jp
■各界著名人から激励コメント到着!
観ているだけで何度も「うっ」と、 タンスの角に小指をぶつけた時のような声が出るエグい映像や展開が多いが、なぜか痛快である。ブラックスプロイテーションは、 主人公が巨大な悪の組織を潰す復讐劇が多く、 実社会では実現しなかったことを果たし、 観客の鬱憤を晴らしてくれたのだ。――杏レラト(黒人映画歴史家)
KKKそのものは衰退しても、 KKK的なるものが消え去る保証はどこにもない。 インターネット空間の中で、司法や教育の現場で、 あるいは投票資格をめぐる争いにおいて、 より目に見えにくい形で人種差別が生き延びてゆく可能性は否定できない。――渡辺靖(慶應義塾大学教授)
【”究極リベンジ”予告編】
『KKKをぶっ飛ばせ!』
監督・脚本 チャーリー・スティーズ
製作 チャーリー・マクドゥーガル/ジェイミー・マクロード・ロス
出演 ディオンドル・ティーグル/フェイス・モニーク/トラヴィス・カットナー/
スコット・スカーロック
2020年/イギリス/カラー/78分/R15/原題:DEATH RANCH/
協力:エデン/配給 : TOCANA
©DARK TEMPLE MOTION PICTURES
2022年4月22日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷、
池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテ他、全国ロードショー!
公式サイト kkk-movie.jp
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2024.10.02 20:00心霊KKKを生んだ「人種差別の聖地」米テネシー州の実態に震える!! 現地で暮らした日本人は見たのページです。KKK、人種差別、テネシー、帰国子女などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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