38分間の「史上最短の戦争」衝撃の一部始終とは!? 陰謀に満ちた展開に唖然!
2022.06.04 18:00
そして1896年8月27日9時、ローソン少将は艦隊に宮殿への砲撃を命じた。宮殿はすぐに炎に包まれ、わずか38分で戦争は終結したのである。イギリス軍は宮殿内の軍事拠点をいとも簡単に破壊し、抗戦する術を完全に奪い、このわずかな時間の間にハリド側は500人の死傷者を出すことになった。一方、イギリス側は1名の負傷者を出すに留まった。
そしてこの日の午後、イギリスは彼らが選んだ支配者、ハモウド・ビン・ムハメッドを王位につけたのである。
瞬く間に敗軍の将となったハリドは宮殿を脱出し、ドイツ領事館に亡命。ドイツはハリドが国を去るのに協力したが、彼は第一次世界大戦中の1916年にイギリスによって捕らえられた。
自称スルタンの地位を放棄した後、ハリドはモンバサに住むことを許可され、1927年にそこで亡くなった。ちなみに奴隷制は戦争の翌年の1897年にザンジバルで廃止されている。
大量破壊兵器のない時代の「史上最短の戦争」でも500人の犠牲者が出るのは戦争の戦争たる所以だろう。目下の戦争の一刻も早い解決を望むばかりだ。
参考:「Ancient Origins」、ほか
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