地下芸人・チャンス大城と大谷翔平に意外すぎる共通点! 人生が変わった“ある習慣”とは?(インタビュー)
『水曜日のダウンタウン』『さんまのお笑い向上委員会』などにも出演して話題になっている芸人のチャンス大城が、本名の大城文章名義で初めての著書『僕の心臓は右にある』(朝日新聞出版)を出版した。
尼崎に生まれ、壮絶ないじめを経験しながら、芸人を目指して上京してきた彼のディープな半生が余すことなく綴られている。インタビュー第2回では、この本が出されるまでの経緯について聞いてみた。
* チャンス大城が「飲尿で起きた奇跡」を語るインタビュー第1回
■人生の激変期に生まれた一冊
――今回の本を出すことになったきっかけは?
チャンス大城(以下、チャンス) 8~9年前に本当に仕事が何もなくて、本でも読もうと思って、山田清機さんという方が書いた『東京タクシードライバー』(朝日新聞出版)という本を読んだんです。東京のタクシー運転手13人にインタビューするノンフィクションだったんですけど、読んでいたら最後のところで号泣するくらい感動して。
それで、著者の山田さんとフェイスブックでつながって仲良くなって飲みに行かせてもらったんですけど、その場で「あなたも書いた方がいいですよ」って勧められて、そこから自分の過去の話をちょこちょこ書き出したんです。
4年ぐらいかけて書き上げて、いくつかの出版社に持ち込んだんですけど、どこも相手にしてくれなくて。ただ、山田さんの『東京タクシードライバー』の担当をされていた(朝日新聞出版の)齋藤さんだけが「面白いですね」って言ってくれて。それで出版してもらえることになりました。
――そのときの原稿が、ほとんどそのまま本になったんですか?
チャンス いや、その4年ぐらいのうちに僕が離婚したりとか、いろいろな出来事があったので、そういうのも足していくことになりました。元の原稿は前半の「尼崎編」だけだったんです。後半の上京してからの「東京編」は新しく書きました。2~3年くらいかけて。
――さらに2~3年!? じゃあ、その間に人生が本当に激変しましたね。
チャンス そうなんですよ。たった3年の間にドン底も見ましたし、天空も見ましたし、えげつなかったですね。『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』で優勝したり、『人志松本のすべらない話』に出たり、その打ち上げで酔っ払ってしくじったり、天に上がって一気に落っこちるのは人生で初めての経験でした。そこからまた上がれるとは思っていなかったです。
――本の中でも書かれていますが、お酒をやめたのが大きかったですか?
チャンス でかかったです。本当に酒癖が悪かったので……。それも千原兄弟さんのおかげですね。(千原)せいじさんに「お前、酒やめろ!」って言っていただいて。
あそこでやめてなかったら人として終わってました。やめられて本当に良かったです。一時期、2年くらいお酒をやめたときにせいじさんに(冗談で)「手錠はめたら飲んでもええよ」って言われたんですけど、手錠かけてまで飲みたないな、って思っちゃうくらいだったので。
――私は1回、真夜中にチャンスさんから無言電話がかかってきたことがあるんです。「もしもし」って言っても返答がなくて、息遣いだけが聞こえてくるっていう。
チャンス マジですか! 覚えてないな……。その頃はよくいろんな人に電話していました。飲もうや、とか言って、朝4時とか、昼12時とかに。
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