辛すぎる「精液アレルギー」の恐怖! 性行為・自慰行為のたびにインフルエンザのような症状…

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画像は「Getty Images」より

 性行為をするたびに発熱や鼻づまり、筋肉痛といった症状に悩まされるひとりの男性。その原因は、自らの精液に対する“アレルギー”だった……。世の男性を震え上がらせる疾患について、英紙「Daily Star」が報じている

 国際泌尿器科学会のケースレポートによると、この症状は「post-orgasmic illness syndrome(POIS)」と呼ばれ、男性の新たな性機能障害として認知されつつあるという。日本での名称はまだ定まっていないが、複数の論文では「オーガズム後症候群」「ポストオルガス病症候群」などと訳されている。

 症例の報告は過去20年で60例に満たず、それゆえ誤診が起こりやすかったり、そもそも患者が原因を認識しづらかったりする。このことから、潜在的な患者数はもっと多いとみられている。

 症例のひとつとして報告された匿名の27歳男性は、性行為後に起こる“インフルエンザのような症状”に10年以上悩まされ、結果として性交渉を避けるようになってしまったという。

 主な症状としては急激な倦怠感からの発汗、発熱、鼻づまりに筋肉痛などが挙げられるほか、目の痒みや皮膚の発疹、集中力の低下や記憶障害なども報告されている。

 原因として最も支持されている説は、“精液に対するアレルギー反応”である。というのも、この疾患を持つとされる男性の88%が、アレルギー検査で自らの精液に陽性反応を示したからだ。症状は性行為、自慰行為を問わず射精後から直ちに現れ、長ければ1週間は続くこともあるという。

 現在のところ、根本的な治療法は確立していないが、先述の男性はフェキソフェナジンという薬の投与によって、症状が約90%改善したという。フェキソフェナジンは、アレルギー性鼻炎の薬として市場に広く出回っている抗ヒスタミン薬だ。

 思えば、今や国民病とされている花粉症も、かつては認知度が低かった。いずれはこの疾患もポピュラーになり、男性が気軽に射精できない時代が来るのだろうか? 「射精後の発熱や痒み、辛いですよねえ」などと謳う薬のCMが流れ、性行為や自慰行為の前には服薬することが常識に。やがて、男性のみならず女性にもアレルギー患者が出始め、子作りをためらうようになった人類は滅亡へ……。なんて暗い未来も浮かんでくる。

参考:「Daily Star」、ほか

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文=ゼロ次郎

2015年からライターとして活動。 得意ジャンルは国内外のB級ニュースや珍事件。「TOCANA」 「実話ナックルズ」「日刊SPA!」を中心に執筆しているほか、 南阿佐ヶ谷のライブハウス「Talking Box」で、出版関係のトークイベントを毎月開催中。
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