「ポルターガイストは精神疾患を超えた現象」 フロイトも認めた“超常現象研究者”が出した結論とは?
法学博士号を持つニューヨークのエリート新聞記者がキャリアのすべてを捨ててのめり込んだのはポルターガイスト研究であった。ポルターガイストという超常現象の何が彼を魅了していたのだろうか――。
■主婦の身に起る“ポルターガイスト”を検証
1938年、英ロンドン郊外のソーントンヒース在住の当時34歳の主婦、アルマ・フィールディングは自宅で起こる奇妙で不気味な現象について声をあげた。
アルマによれば、部屋の中で眼鏡が飛び跳ね、腕時計のような物体が彼女の服のポケットからポケットへと移動しているのだと説明し、彼女の背中には謎の引っ掻き傷のような跡が浮かび上がっていたのだ。身に危険が及ぶという意味で“ポルターガイスト”と呼ばれる心霊現象に準ずるものであると言ってもよい。
彼女の夫と息子もいくつかの奇妙な現象を目撃していたが、それはアルマの周囲に集中しているようだった。盗まれた指輪が買い物中にまるで魔法のようにいつの間にか彼女の指にはまっていたり、家族でのドライブ旅行中にネズミのような小動物が彼女の膝の上に突然出現したりすることもあった。
このアルマの話に興味を持ったのが米ニューヨークのジャーナリストであるナンドー・フォドーだった。

ハンガリー出身のフォドーはブダペストの大学で法学博士号を取得後に国を出て、ニューヨークとロンドンで新聞記者として働いていた。ジャーナリストとしての活動の傍ら、フォドーは超常現象やスピリチュアル分野にも関心を抱き、心霊研究サークルの「Ghost Club」や「London Spiritualist Alliance」のメンバーとして活動をはじめていた。
アルマの件の新聞報道を詳しく検証したフォドーは、この“ポルターガイスト”は心霊現象ではないと考えた。フロイトの精神分析学にも傾倒していたフォドーは、アルマの中で抑圧されているトラウマの破壊的な影響力が、外界に現れた現象ではないかという仮説を立てたのである。超常現象やスピリチュアルに興味を持ち、サークルに所属していたフォドーではあったが、ある意味では“アンチ”としての立場で、報告されている現象を徹底的に疑っていたのだ。そしてジャーナリズムを離れ、この研究に完全に没頭することになったのである。
アルマに接触したフォドーは、彼女をロンドンの国際心霊研究所に連れて行き、そこでカメラやボイスレコーダー、X線装置などを使ってアルマの身の回りに起こる現象が記録され詳しく分析された。
そこで明らかになったのは、すべてはアルマの“自作自演”であったことであった。彼女の身の回りで突然出現するとされている物体や生き物は、彼女が服の中で隠し持っていたものであることがX線装置で判明し、身体の傷も自分でつけたものであった。しかしそれはアルマが意図的に行っているものではなく、無意識に行われた行為であったのだ。
予想した通りだが、ある意味では残念な結論に達したフォドーだったのだが、その結果としてスピリチュアル界からは除け者にされ、それとは逆に精神分析学コミュニティからは歓迎された。
フォドーのレポートは死の間際にあったフロイトも目を通したといわれ、アルマ・フィールディング事件についてのフォドーの結論は「非常に可能性が高い」と評したといわれている。

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