ノートルダム大聖堂に2つの謎の石棺… 地下で発見、開封される

2019年、パリの象徴であるノートルダム大聖堂が火災に見舞われた。幸いにも消防士たちの懸命な努力により鎮火となったが、歴史的建造物の修復にはまだ何年もかかると考えられている。ところが修復作業の準備中、大聖堂の象徴である尖塔の土台から14世紀の墓が発見されるなど、敷地内から考古学的に興味深い発見が幾つも出てきた。
中でも興味深いものが「完全な状態で保存された鉛製の人型石棺」だった。これは大聖堂が建設された当時の高官を埋葬するために使用されたと思われるもので、2基が発見された。小型カメラで棺の中を撮影者したところ、中の遺骨が非常に良い状態で保存されていることが判明。著名な宗教指導者が埋葬されたものではないかと考えられていた。
そして12月18日、研究者たちはついにこの2つの棺を開封。眠っていた人物を突き止めたのである。棺のプレートから身元が判明したのは、アントワーヌ・ド・ラ・ポルトという83歳の大聖堂の聖職者で、1710年12月24日に亡くなっていたことが判明。しかしもう一人の男性は棺にプレートがなかったため、いまだに謎のままだという。遺骨を調べたところ、25歳から40歳の男性で、亡くなる前の数年間にすべての歯を失っていたことから、結核で亡くなった可能性が高いとのこと。
この人物の正体も不明だが、何より2人揃ってなぜ寺院の地下に埋葬されていたのか。今後の調査に期待したい。
参考:「Unexplained Mysteries」「Live Science」ほか
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
『クレイジージャーニー』出演ケロッピー前田、世界のカウンターカルチャーを追い続ける男の謎に迫る!
今夜21時からの「クレイジージャーニー」(TBS系列)は放送200回突破記念!少...
2023.01.30 17:00海外の連載夜泣きにアヘン、溺れた者には「タバコ浣腸」……今では考えられない昔の医療! 驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する奇妙な本
――【連載】驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する想像を超えたコレクションを徹...
2023.01.15 14:00歴史・民俗学アートの題材となった死体写真…アラーキーからマニアしか知らない写真家まで! 驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する奇妙な本
――【連載】驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する想像を超えたコレクションを徹...
2022.12.31 17:00歴史・民俗学小池百合子が中国利権屋になった理由とは? 中国産太陽光パネルで都民税増税&地価暴落の恐れ=ジェームズ斉藤
【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@Jame...
2022.12.21 17:00日本2023年を人生激変の年にする開運・波動グッズ4選! 願いが叶うクリスタル、財運が向上する八卦鏡、高波動プラチナフォトン
広瀬学氏は、波動・スピリチュアルグッズの通信販売会社オプティマルライフ株式...
2023.01.20 13:00占い・開運ノートルダム大聖堂に2つの謎の石棺… 地下で発見、開封されるのページです。遺骨、石棺、ノートルダム大聖堂などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで