血液が牛乳になった男性… 中性脂肪だらけの「ドロドロの白い血液」に医師も驚愕

 先月、TOCANAでは、マジックマッシュルームの効果を最大化するために、その成分を静脈注射してしまった男性を取り上げた。多臓器不全によって病院に緊急搬送された際、血液中にマジックマッシュルームに該当するキノコの菌が増殖していたというから恐ろしい。

マジックマッシュルームを静脈注射した男がヤバイ! 血液内でキノコ菌が増殖し… 

 このように、血液が想像しがたいほど異常な状態に変化する例はたびたび報告されており、2019年にも基準値をはるかに超える中性脂肪によって、まるで牛乳のように血液が白く濁ってしまった人物について紹介している。世界初の治療法によって奇跡的に一命を取り留めたとのことだが、不摂生や誤った薬の服用が人体に与える悪影響は計り知れない。

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※ こちらの記事は2019年2月28日の記事を再掲しています。

 体調を崩して病院に駆け込んだら、血が牛乳のように白くなっていた――。39歳のドイツ人男性がそんな恐ろしい事態に陥ったという。一体彼に何が起きていたのか?

 2月26日付で専門誌「Annals of Internal Medicine」に掲載された論文によると、ドイツ・ケルン大学病院の救急病棟に運び込まれた男性から採血し、2時間放置したところ、その色は牛乳のように白くなってしまったという。この白い物質は血液中の脂肪であるというから驚きだ。

血液が牛乳になった男性… 中性脂肪だらけの「ドロドロの白い血液」に医師も驚愕の画像1
画像は「Science Alert」より引用

 この男性患者は吐き気や嘔吐、頭痛、倦怠感、そして意識の低下を訴え、病院に搬送された。糖尿病を患っており、薬を処方されていたが定期的には服用していなかったという。病院に運び込まれる前の数カ月にわたって、体重の減少や頭痛の悪化といった症状が現れており、入院後には意識を失ってしまったそうだ。

 血液検査の結果、男性の血中に異常に高いレベルのトリグリセリドが含まれていることが判明した。トリグリセリドは一般に中性脂肪と呼ばれている物質で、日本の診断基準では30~149(mg/dL)が正常とされ、500 mg/dL以上で異常と診断される。だが、この男性のトリグリセリドの値は最大でなんと18,000mg/dL! 医師も驚く明らかな異常値であった。

 検査の結果、男性の体調不良は高トリグリセリド血症によるものと考えられた。だが、医師らはその引き金になったのは、男性がもともと患っていた糖尿病だとみている。不摂生な生活や正しく服薬していなかったことで、男性は糖尿病性ケトアシドーシスという危険な合併症を起こし、意識の喪失にまで至ったと考えられるとのことだ。

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