1882年の絵画に「iPhone」が描かれていた!?
1882年の絵画に「iPhone」が描かれていた!? 美術愛好家がタイムトラベラー説を提唱も現実的に考えると…
何百年あるいは何千年も前の絵画や工芸品に現代的なテクノロジーが描かれていると思わせるものがいくつもある。そのテクノロジーが当時存在し、どこかのタイミングで失われたのだとすればオーパーツ(※)と言えるだろう。一方、現代のテクノロジーを過去に持って行ったと考えれば、タイムトラベラーが存在するということになるだろう。
(※) オーパーツとは英語の「out-of-place artifacts」を略して「OOPARTS」とした語である。直訳すれば場違いな工芸品である。主に出土品などが、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能に見える場合にオーパーツと見なされることが多い。しかし、学問上の研究対象になることは少なく、多くのオーパーツやそれにまつわる超古代文明の存在や古代の地球に宇宙人が飛来し技術をもたらしたとする「古代宇宙飛行士説」はオカルトとみなされる。代表的なオーパーツは、アステカ遺跡で発掘されたとされる「水晶髑髏」、ギリシャのアンティキラ島近海で発見された「アンティキラ島の機械」、バグダードで製造されたとされる土器「バグダッド電池」、未知の文字で書かれた古文書「ヴォイニッチ手稿」、工芸品以外ではペルーの「ナスカの地上絵」、イギリスの「ストーンヘンジ」などがある。
その多くは見間違えや勘違いに過ぎないが、今も見る者の想像力と好奇心を刺激してくれる。さて、今回紹介する絵画に描かれたガジェットも勘違いなのだろうか。
英紙「Daily Star」(5月30日付)によると、R・ジョシーとジェームズ・アーチャーが1882年に完成した絵画「Betrothal of Burns and Highland Mary」に、おかしなものが描かれていることに美術愛好家が気づいたという。これには世界的に有名なスコットランドの詩人ロバート・バーンズとその恋人メアリー・キャンベルが愛を宣言している様子を描かれているのだが、ロバート・バーンズがiPhoneを手にしているように見えるというのだ。iPhoneが発売される125年前にタイムトラベラーが訪問していたと話す美術愛好家もいるとか。

ネット上では「メアリーは、バーンズにInstagramのDMを読むように言ったのかな?」などという冗談もささやかれているが、より現実的な解釈の方が妥当かもしれない。
バーンズとメアリーは、1786年にスコットランド西部の川で結婚の計画を宣言するために落ち合い、スコットランド古来の伝統である聖書の交換をしたというのだ。
つまり、バーンズの手にあるのはiPhoneではなく聖書である可能性が高い。残念ながら、バーンズはタイムトラベラーではなかったようだ。
ところで、このような「古代のiPhone」は他の絵画でも発見されている。
有名なのは、スマホを操る少女が描かれているように見える19世紀オーストリアの画家、フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの作品、『期待』(Die Erwartete)だ。
そこに描かれているのは、田舎道を歩く19世紀ヨーロッパのドレスに身を包んだ少女と、それを待ち受ける青年なのだが、少女が歩きスマホをしているように見えるのだ。現実的な解釈としては、讃美歌集か祈祷書の類だといわれているが、真相は闇の中だ。
もっとも、数百年前にiPhoneが存在しても通信や、充電はできないのではないかという率直な疑問が湧く。たとえ過去にタイムトラベルしてiPhoneを持って行っても、撮影機材やメモ帳として使う他なさそうなこと、充電が切れたら明るい所で鏡代わりに使えるかどうかといったところか。
参考:「Daily Star」「Mother Board」
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