驚きの理由で「宇宙葬」を選んだ物理学者「自分のDNAを月に送り、宇宙人にクローンを作ってもらう」

画像は「Getty Images」より

 海洋葬や樹木葬など、近年では少し変わった形の葬儀を選ぶ人も多い。そして海外では更にスケールの大きな「宇宙葬」が始まろうとしており、注目を集めている。

 この宇宙葬はアメリカのテキサスに本社を置くセレスティス社が計画しているもので、故人の遺灰をロケットで月へ飛ばす予定だ。既に宇宙葬に名乗りを上げている人物もおり、スタートレック俳優のジェームズ・ドゥーハン氏や惑星地質学者のユージン・シューメーカー氏、宇宙飛行士のゴードン・クーパー氏らが希望しているという。

 中でも物理学者のケネス・オーム教授は、「異星人に遺灰からクローンを作ってもらい、宇宙の動物園に展示される」ために宇宙葬の最初の一人に名乗りを上げた人物だ。

 確かに未来の人類か高度な技術を持つ異星人であれば、遺灰や遺骨からDNAを抽出してクローンを作り、再生することも不可能ではないかもしれない。彼はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで「檻の中に私、ケン・オームがいる銀河系動物園がいる光景は不気味かもしれない。あるいは、何千というケン・オームを再構成した大群が宇宙中に広がるという恐ろしい想像も考えたことがある」と語っていた。

 勿論、オーム教授のコメントはジョークや皮肉である可能性が高いが、もし異星人が月面で人間のDNAを発見したらどうするだろうか。そこからクローンを作って再現を試みようとするかもしれない、という考えは、おそらくそれほど突飛な想像ではないはずだ。

 現在82歳のオーム教授はかつて宇宙飛行士になる夢を抱いていたが、背が高すぎるという理由で試験を受けられなかった過去がある。また、「将来、自分の家族が月を見上げて、自分が月の上にいるという事実に思いを馳せることができるように」という思いも語っている。

 昔から宇宙に魅せられ続けた彼が最後に宇宙を目指したとしても、何ら不思議な事ではないのかもしれない。

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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