閉鎖したコーヒー店の壁の中から「裏切り者のデスマスク」が発見される
市街地のコーヒーショップで起きた歴史的発見
イギリス、ウースターのハイストリートにある、かつて大手コーヒーチェーン「コスタコーヒー」の店舗として使用されていた建物で、17世紀の「デスマスク」が発見された。
この建物は、かつてはゴールデンライオンというパブだったが、その後コスタコーヒーの店舗として使われていた。そして、コスタコーヒーが閉店し、1年以上前から閉鎖されていた。
William Guise, a Worcester local tailor who betrayed royalist plans shortly before the battle of Worcester in 1651. Guise’s actions led to him being hanged by royalist soldiers. His death mask below is currently displayed in Worcester’s High Street. #History #EnglishCivilWar pic.twitter.com/BLLU9CeBr5
— The Battle of Worcester Society (@BoWSociety) June 23, 2024
改装工事中に壁の中から発見されたこの仮面は、1651年のウスターの戦いに関与したとされるウィリアム・ガイズのものであると考えられている。現在、仮面を博物館に移して保存するための作業が進められているが、壁からの取り外しは容易ではないようだ。
仮面の主は「裏切り者」?
記録によると、ガイズは仕立て屋として働きながら王党派を裏切り、オリバー・クロムウェル率いる議会派に協力し、ウスターの戦いの勝利に貢献したとされる。しかし、その後、彼は裏切り行為によって絞首刑に処せられたという。皮肉なことに建物内には、この史実を説明するプレートとともに、ガイズのデスマスクのレプリカも飾られていた。
ウスターの戦い協会の会長であるダニエル・ダニエルズ氏は、「建物の所有者と管理者は、仮面の移設について非常に協力的であり、石工の協力を得て、後世に保存できるよう最善の方法で仮面を取り外す予定だ」と述べている。
ウスター市議会の広報担当者は、「ウスターの戦い協会および建物の所有者と協力し、オリジナルとレプリカの両方の仮面を損傷することなく、現在の場所から移動できるよう努めている。仮面の移動には、指定建造物の同意が必要となる。安全に移設が可能であれば、一般の方々がより容易に見学し、その歴史的意義を理解できるよう、より目立つ場所に設置する予定である」と述べている。
ちなみに、このコスタコーヒーの店舗とスタッフは、近隣の新しい場所に移転している。
歴史のいたずらか、それとも必然か、街角のコーヒーショップで偶然発見された「死の仮面」。歴史のロマンを感じずにはいられない。
【参考記事】
Daily Star
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