トランプ氏のゴルフ場上空に“自動車サイズ”の謎のドローン? FBIが捜査開始
ここ数週間、米ニュージャージー州上空で謎の発光体が目撃されている。しかし、その正体はUFO・UAPとは一味違うかもしれない―――。
複数の目撃者が、ベッドミンスターにあるトランプ・ナショナルゴルフクラブやピカティニー・アーセナル軍事基地など、ニュージャージー州北部の上空で「車ほどの大きさ」のドローンを目撃したと報告している。この奇妙な出来事は、一体何を意味するのだろうか?
謎のドローンの特徴と目撃情報
ビデオ映像には、翼に緑と赤のライトが付いたドローンが映っており、複数の目撃者は、その大きさを小型車ほどだと証言している。趣味で使用するドローンよりもはるかに大きく、特定の場所の近くを飛行していることから、その目的が疑われている。これは単なる偶然だろうか?
連邦航空局(FAA)は11月18日、軍事基地のあるモリス郡で奇妙な活動が報告されたことを受けて、最初に警告を発した。その後、近隣のメンハム、チェスター、モリスタウンでも目撃情報が寄せられている。
ドローンは夜間にのみ出現し、毎日数時間もの間、住宅の上空を飛行しているという。モリス郡の住民ジュリー・シャバリエ氏は、「私たちは皆、完全に不安になっている。昨夜は眠れませんでした。午前2時、4時に窓から外を見ると、まだホバリングしていました」と語っている。一部の住民は、これらの物体がドローンではなく、UFOではないかと懸念している。
“Car-sized drones” have reportedly just been spotted over President Trump’s private residence in Bedminster, NJ 👀
— Matt Wallace (@MattWallace888) December 3, 2024
🎥: @Civil_Disco pic.twitter.com/llL6uGoky2
ドローンの目的は? 様々な憶測が飛び交う
目撃情報はソーシャルメディアでも拡散され、ドローンの出所や目的について様々な憶測が飛び交っている。あるX(旧Twitter)ユーザーは、「偽旗作戦によるエイリアンの侵略だ。彼らは恐怖を煽りたいのだ」と投稿した。また、ドローンは次期大統領ドナルド・トランプ氏を監視するために使用されているという見方もある。トランプ氏はベッドミンスターのゴルフクラブで休暇を過ごすことが知られており、通常はモリスタウン空港を利用する。
トランプ氏は11月にイランによる暗殺未遂事件の標的となった。ファルハド・シャケリは、イスラム革命防衛隊(IRGC)に雇われた3人の殺し屋によるトランプ氏暗殺計画を企てたと自白した。FBIはこの計画を未然に防いでいる。
さらに先月には、中国のスパイがトランプ氏の弁護士と選挙対策スタッフのスマートフォンをハッキングしたと報じられた。これらの攻撃は、アメリカの敵対国が次期大統領をスパイしているのではないかという懸念を引き起こしている。しかし、トランプ氏が最近ゴルフ場にいたかどうか、そして誰がドローンを飛ばしているのかは不明だ。Xユーザーはまた、ドローンをAmazonの新しいPrime Air配達サービス、あるいは外国勢力による監視活動ではないかなどとも推測している。
モリス郡保安官のジェームズ・ギャノン氏はNBCニュースに対し、「現時点では、国民に差し迫った危険はない」と述べている。住民によると、ドローンの目撃は11月中旬に始まり、それ以来ほぼ毎晩続いている。しかし奇妙なことに、感謝祭の夜は姿を現さなかったという。
11月22日、FAAは、12月6日までベッドミンスターのトランプ・ナショナルゴルフクラブ上空、12月26日までロッカウェイのピカティニー・アーセナル軍事基地上空でのドローン飛行を禁止した。「私たちは無許可のドローン操作のすべての報告を調査し、適切な場合は捜査を行います」とFAAは声明で述べている。FAAはまた、航空機や歩行者を危険にさらすドローン操縦者は、最高75,000ドルの罰金が科せられ、ドローン操縦士の免許証を失う可能性があると指摘している。数日後、FBIはドローンの活動について捜査していることを認めた。
デジタルニュースサイトNJ.comは、ピカティニー・アーセナルの広報担当者エリック・コワル氏に取材した。彼は、事前の許可なしに基地の上空をドローンで飛行させることは違法だと述べたが、ドローンが差し迫った脅威をもたらすとは考えていない。「私たちの立場からすると、住民や従業員に警告を発しているわけではありません。FBIは脅威の専門家です。現時点では脅威はないと考えています」(コワル氏)
ニュージャージー州住民は、長時間、時には集団で家の近くをホバリングするドローンに不安を感じている。ある住民は一度に8機ものドローンを目撃したとも証言している。また、セスナ機ほどの大きさのドローンを目撃した人物もおり、「Amazonや店で買えるようなものではない。軍用機だろう」と語っている。
当局はドローンの存在を説明する新たな情報を発表していないため、ニュージャージー州の住民は、この奇妙な活動の背後に誰がいるのか、何が目的かを推測することしかできない。一体誰が、何の目的でドローンを飛ばしているのだろうか? 真相解明が待たれる。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊トランプ氏のゴルフ場上空に“自動車サイズ”の謎のドローン? FBIが捜査開始のページです。FBI、ドローン、ドナルド・トランプなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで