「8時間、地獄にいた」 男性の壮絶な臨死体験! “一番憎い敵にも行かせたくない”場所とは…

死の淵から生還したという男性が、その凄まじい体験を語った。神学を学び、かつて薬物依存に苦しんだ過去を持つスティーブ・カン氏は、医師たちが懸命に命を救おうとしている間、実に8時間もの間、「地獄」としか言いようのない領域にいたと主張しているのだ。
彼は警告する。「あそこは、絶対に行きたいと思うような場所じゃない。正直、金正日やヒトラーですら、あそこに行ってほしくないと思うほどだ。一番憎い敵にだって、あんな場所へ行ってほしくない」と。この言葉からも彼の臨死体験がいかに過酷なものであったかがうかがえる。
薬物依存の果てに見た、光なき絶望の世界
スティーブ氏がこのような臨死体験をするに至った背景には、深刻な薬物依存があった。メタンフェタミンやエクスタシーといった薬物、さらには彼自身が「死のどんぶり(death bowl)」と呼ぶ致死的な混合薬物にまで手を出していたという。精神的に追い詰められたある時、彼は「邪悪な存在(evil spirit)」に唆されたと感じ、自らを傷つける行為に及んでしまった。
医療チームが彼の負った深刻なダメージの治療にあたる中、スティーブ氏の意識は恐ろしく不気味な次元へと引きずり込まれた。「心地よい場所では全くなかった。光は一切なく、植物も存在しない。草一本すら見た記憶がない。ただ、岩だらけの地面が広がっていた」と、彼はその光景を語る。
「自分は罪人だ」― 地獄での苦痛と巨大な存在
その赤紫色に染まった荒涼とした世界で、スティーブ氏は自身の体に巨大な鎖が食い込んでいるのを感じ、他にも数えきれないほど多くの人々が、耐え難い苦痛の中で囚われている気配を感じ取ったという。
さらに、そこには巨大なマントを羽織ったような存在がいた。苦しむ魂たちを裁くかのように見えたその存在は、「3階建て、4階建て、いや5階建てビルほどの高さはあっただろうか。とにかく巨大な存在だった」と彼は振り返る。
この地獄のような空間での苦痛は計り知れず、「隣にいる人に『調子はどう?名前は?』なんて聞けるような余裕はまったくない。ただただ、苦痛に悶えるだけだ」と語る。「生まれて初めて、自分が罪人であり、悪い人間だからここにいるのは当然なのだと悟った」という強烈な罪悪感に苛まれた。彼は「もう二度と、永遠にこの場所から出ることはできない」と絶望した。実際は8時間の出来事だったが、彼にはほんの数分のように感じられたそうだ。
祈りが起こした奇跡? 生還と人生の転換

スティーブ氏が地獄で苦しむ中、彼の母親は、唯一のキリスト教徒の友人(皮肉にも、それはスティーブ氏のかつての薬物の売人でもあった)に連絡を取り、彼のために祈りのチームを組織してくれるよう頼んだ。
スティーブ氏は、自分が生還できたのは、傷ついた血管を修復した外科医の技術だけではなく、この祈りの力、神の介入があったからだと強く信じている。「彼らが祈り始めたんだ。そして後で医者は、これは奇跡だと語った」と彼は言う。そして、まるでイエスに呼ばれるかのように、圧倒的な平安を感じながら、生の世界へと引き戻されたと記憶している。
この壮絶な臨死体験を経て、スティーブ氏は大きく変わった。それまで仏教徒として育ち、地獄の存在など信じていなかった彼だが、この出来事を機にキリスト教へと改宗。現在はカリフォルニア州ロサンゼルスにある「LAゴスペル・コミュニティ教会」で牧師として活動し、自身の体験を伝えている。
参考:THE Mirror、ほか
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