現実がバグった…?世界が震撼した「マトリックスのグリッチ」体験談8選

帰宅したはずの妻が、45分後にもう一度帰宅する。空になったはずのミントの缶が翌朝には満タンになっている。そして、目の前の群衆が、マネキンのように一斉にフリーズする…。これらは、海外の巨大掲示板Redditのスレッド「r/Glitch_in_the_Matrix」に寄せられた、世界中の人々が体験した、常識では説明のつかない奇妙な出来事のほんの一部だ。
映画『マトリックス』が公開されて以来、「グリッチ(Glitch)」という言葉は、現実世界がまるでコンピュータ・シミュレーションであるかのように、そのプログラムに“バグ”が生じたとしか思えない不可解な現象を指す言葉として使われるようになった。ここでは、世界中から集められた背筋も凍るような8つの「グリッチ体験談」を紹介しよう。
1. 妻が2度、家に帰ってきた
ある日の夕方、私は妻が運転する仕事用のバンが、いつものように自宅の敷地に入ってくるのを見た。犬も喜んで出迎えようとしたが、なぜか突然固まって吠え始めた。妻は郵便受けを確認し、玄関に向かって歩いてくる。しかし、彼女は決してドアを開けることはなかった。カメラを確認しても、何も映っていない。妻に連絡すると、まだ45分はかかると言う。そして45分後、私は全く同じ光景をもう一度目撃した。バンが自宅の敷地に入り、妻が郵便受けを確認し、玄関に向かって歩いてくる。そして今度は、彼女はドアを開けて家に入ってきた…。

2. 存在しないはずの本に、メッセージが書かれていた
私は作家で、スティーヴン・キングの『書くことについて』を愛読している。昨日、その本の一節を友人に引用しようと、本棚から取り出した。リビングのテーブルに本を開いたまま置き、飲み物を取りにキッチンへ。90秒ほどで戻ると、本が消えていた。家中を探しても、どこにもない。諦めて散歩に出かけ、1時間後に帰宅すると、テーブルの真ん中に、あの本が閉じられた状態で置かれていた。恐る恐る開くと、私が探していたまさにそのページが開かれ、余白に、私の筆跡そっくりの青いペンで、こう書かれていた。「You already know this(君はもう、それを知っている)」。私は自分の本に書き込みなど、絶対にしない。
3. リビングの家具が、勝手に配置を変える
時々、自宅のリビングに入ると家具の配置が変わっていることがある。ランプの位置が少しずれている、といったレベルではない。ソファが反対側の壁に移動し、壁掛けテレビも一緒に動いているのだ。最初に気づいた時はパニックになり、一度部屋を出た。そして再び入ると、すべてが元に戻っていた。脳のいたずらかと思ったが、人生で30回は同じことを経験している。今ではもう、日常の一部だ。
4. 空のミント缶が、勝手に補充されていた
ここ数日、ひどい不安感に襲われていた。気を紛らわすために、デスクに置いてあるペパーミントの缶から、ひっきりなしにミントを食べていた。そして昨日、ついに缶は空になった。中には粉しか残っていなかったのを、はっきりと覚えている。しかし、翌朝。捨て忘れた缶を手に取ると、カラカラと音がする。開けてみると、中には8粒のミントが入っていた。今、そのうちの一粒を口に含みながら、これを書いている。私は昨日のどこかで死んで、別の現実(リアリティ)に移動してしまったのだろうか?

5. 排水溝に消えたピアスがベッドの中から現れた
2週間前、シャワー中に鼻ピアスを落としてしまった。それは目の前で排水溝に吸い込まれていったのを、はっきりと見届けた。諦めて、すぐに新しいピアスを買いに行った。そして今日、ベッドで横になっていると、腰のあたりにチクッとした痛みを感じる。見ると、そこにあったのは、2週間前に排水溝に消えたはずの、あの鼻ピアスだった。私は一人暮らしで、その間にシーツも2回交換している。一体どうやって、これがベッドの中に現れたというのだろう。
6. 失くしたブレスレットに、知らない刻印が追加されていた
今年の2月、ある女性カンファレンスでもらった、「she is free(彼女は自由だ)」と刻まれた銀のブレスレットを失くしたと信じていた。しかし最近、全く別の場所で、そのブレスレットを発見した。奇妙なことに、その内側には、私のニックネームと「2月17日」という日付が、新たに刻印されていたのだ。私には、その日付に特別な思い入れはない。しかし、なぜかずっと好きな日付だった。
7. エスカレーターで真後ろにいたはずの夫婦が“蒸発”した
母と二人で混雑したショッピングモールのエスカレーターに乗っていた。私たちの真後ろには、一組の夫婦がぴったりとくっついて立っていたのを、はっきりと感じていた。しかし、エスカレーターの中腹で、ふと背後の気配が消えたことに気づく。母と顔を見合わせ、同時に振り返ると、そこには誰もいなかった。長いエスカレーターを、彼らが音もなく降りていくことは不可能だ。まるで、最初から誰もいなかったかのように、夫婦は完全に“蒸発”していた。

8. 目の前で、群衆がフリーズした
車で祖父母の家から帰る途中、窓の外に目をやると、教会の駐車場に20人ほどの集団が立っていた。そのうちの一人の少女は、歩いている途中の姿勢で、完全に静止していた。風でスカートがわずかに揺れているのに、彼女自身は微動だにしない。よく見ると、他の人々も全員、まるでマネキンのように凍りついていた。話している途中のようなジェスチャーのまま固まっている男性もいた。まるで、誰かがこの世界の“一時停止ボタン”を押したかのようだった。
これらの物語は、単なる記憶違いや偶然、あるいは手の込んだ嘘なのだろうか。それとも、我々が生きるこの現実は、時にプログラムエラーを起こす、不完全なシミュレーションに過ぎないのだろうか。真実は、誰にもわからない。しかし、世界中で頻発するこれらの奇妙な「グリッチ」は、我々が信じて疑わない“現実”という名の薄氷に亀裂を入れているのかもしれない。
参考:Ranker、ほか
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