【心霊写真】古城に現れた“フードの男” ― 文化遺産で相次ぐ怪奇現象、職員の半数が「説明のつかない何か」を目撃=英

古い城には幽霊が出る――。それは、世界中で語り継がれてきた、ありふれた言い伝えだ。しかし、もしその“言い伝え”が、現代のテクノロジーによって、動かぬ証拠として捉えられたとしたら…?
イギリスの歴史的建造物を管理する「イングリッシュ・ヘリテージ」が、中世の古城チェスター城で撮影された、一枚の衝撃的な心霊写真を公開した。そこに写っていたのは、明らかにこの世のものではない、フードを被った謎の人影だった。

監視カメラが捉えた“侵入者”と、侵入を拒んだ警備犬
事件が起きたのは、ある日の深夜だった。チェスター城の正門に設置されたモーションセンサー付きの監視カメラが、「異常な動き」を検知し、警報を発した。公開されたCCTVの映像には、青白い顔に黒いフード付きの服をまとった、不気味な人影がはっきりと写り込んでいる。
通報を受けた警備員が現場に駆けつけたが、そこには誰の姿もなかった。さらに不可解なことに、普段は勇敢な彼の警備犬が、なぜかその場所に入ることを頑なに拒んだという。
城は、高い城壁と鋭いスパイク、そして複数の監視カメラによって厳重に守られている。警備員は施錠された敷地内を徹底的に捜索したが、侵入者の痕跡は、どこにも見つからなかった。

職員の半数が心霊体験―英国各地の“呪われた文化遺産”
実は、イングリッシュ・ヘリテージが管理する城や修道院、歴史的な邸宅では、このような怪奇現象の報告が後を絶たない。最近の調査では、現場で働く職員の実に半数近くが、「科学では説明のつかない何かを目撃したことがある」と回答しているのだ。
◆ベルセイ・ホール(ノーサンバーランド州): 固く閉めたはずの寝室のドアが、ひとりでに開く。肘掛け椅子に幽霊の手が現れる。庭園で遊ぶ子供の霊。
◆バトル修道院(サセックス州): 閉館後のツアー中、参加者リストにない“謎の訪問者”がグループに紛れ込み、忽然と姿を消した。
◆レスト・パーク(ベッドフォードシャー州): 誰もいないはずの階段ホールで、ボールが弾む音が聞こえる。森の中に、兵士のような人影が現れては消える。
◆ボルソーヴァー城(ダービーシャー州): 誰もいないホールから、ピアノの音色が響き渡る。庭園を歩いていると、子供の幽霊の手に導かれるような感覚を覚える。
◆スカーバラ城(ノース・ヨークシャー州): 深い霧の夜、職員が、海に向かって歩いていく“足だけの幽霊”を目撃。後日、元管理人から「それはピアーズ・ギャヴィストン(初代コーンウォール伯)の霊だ。霧の中で君を崖から突き落とそうとしたんだよ」と、恐ろしい事実を知らされる。

なぜ、幽霊物語は我々を魅了するのか
イングリッシュ・ヘリテージの歴史学芸員、マイケル・カーター博士は語る。「死者が蘇るという恐ろしい物語は、有史以来、語り継がれてきました。それは、私たちが死者や過去とどう向き合うかを理解するための一つの方法なのです」
囁かれるピアノの音、ひとりでに動くブーツ、そして監視カメラに映り込んだフードの男…。これらの現象は、単なる見間違いや、建物の軋む音なのだろうか。それとも、古城には、本当に我々の知らない“何か”が棲みついているのだろうか。
科学では解明できない謎だからこそ、幽霊物語は、今もなお私たちの心を捉えて離さない。そして、英国の壮麗なゴーストストーリーの伝統は、これからも豊かに生き続けていくのだろう。
参考:Daily Mail Online、ほか
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