伝説の「人食い人魚」と魂を奪う怪人の正体…… 探検家ハドソンも目撃した“人型UMA”の全貌

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 ディズニーの『リトル・マーメイド』のような、美しくロマンチックな物語を想像してはいけない。アラスカの荒野と冷たい海に伝わる「人魚」の正体は、子供をさらい、人間の魂を弄ぶ、血も凍るような捕食者だという。

 1988年以来、アラスカ州の特定の三角形のエリア、通称「アラスカ・トライアングル」では、実に1万6000人以上が忽然と姿を消している。この失踪率は全米平均の2倍に達し、遺体はおろか、遺留品すら見つからないケースがほとんどだという。

 州警察ですらお手上げ状態のこの異常事態。地元先住民のイヌイットたちの間では、これら多くの失踪事件の裏に「超自然的な存在」がいると、古くから囁かれ続けてきた。

緑の肌をした誘拐者「クァルパリク」

 イヌイットの伝説に登場する「クァルパリク(Qalupalik)」は、私たちが知る人魚の概念を根底から覆す。

 緑色の肌を持ち、長く伸びた爪、そして「アマウティ」と呼ばれる子供を運ぶための大きなフード付きのパーカーを纏っている。彼女は水辺に近づきすぎた子供を、その大きな袋に詰め込み、自分の子供として育てるために深海へと連れ去るのだという。

 日本の「なまはげ」や、悪い子を籠に入れて連れ去る西洋の「クランプス」に近い教訓的な側面もあるが、現地の漁師たちの証言はあまりに生々しい。船に「緑色の水かきのある手」がかかっていた、あるいは友人の悲鳴とともに砂浜に不気味な足跡だけが残されていた……。これらは単なる子供向けの戒めを超えた、実在する「何か」による脅威を感じさせる。

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魂を喰らう怪人「クシュタカ」

 アラスカ南東部の先住民、リンギット族やツィムシアン族に伝わる「クシュタカ(Kushtaka)」は、さらに質が悪い。「ランド・オッター・マン(陸のカワウソ男)」とも呼ばれるこの怪物は、アラスカ版のビッグフットとも目されている。

 クシュタカは変身能力を駆使し、遭難者の親族や、か弱き子供の姿に化けて獲物を誘い出す。川岸までおびき寄せられた犠牲者は、無残に引き裂かれるか、あるいは自分たちと同じ「クシュタカ」へと変えられ、永遠に魂を奪われてしまうのだ。

 日本で言えば「河童」に魂(尻子玉)を抜かれる伝承に近いが、クシュタカのそれはより執拗で、集団的な狩りを行う知性すら感じさせる。

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探検家ハドソンの航海日誌に刻まれた「実体」

 こうした伝説を「未開の地の迷信」と切り捨てるのは簡単だ。しかし、1608年に現在のハドソン川に到達したイギリスの探検家ヘンリー・ハドソンは、自らの航海日誌に驚くべき記録を遺している。

 船員たちが、船のすぐ脇で自分たちをじっと見つめる「人魚」を目撃したというのだ。その姿は「真っ白な肌に長い黒髪、女性のような背中と胸、そして体格は人間と同じ大きさ」だった。潜る際には、マカレル(サバ)のような斑点のあるイルカのような尾が見えたという。

 かつて人魚の正体は「マナティーやジュゴン」だと言われてきたが、極寒のアラスカにそれらは生息していない。ハドソンが目撃したものが「実物大の人間の上半身」を持っていたとするなら、私たちがまだ分類できていない「水棲類人猿」のような存在が、今も深海に潜んでいるのだろうか。

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温暖化で「ヤツら」が南下している!?

 近年、この不気味な人魚たちの目撃例が、本来の生息域とされる北極圏よりもさらに「南」で報告され始めている。

 一説には、気候変動による環境の変化や、主食であるサーモンの減少が原因だと言われている。餌を求めて、彼らがより人口の多い地域へと活動範囲を広げているのだろうか……。

 古代メソポタミアの「オアネス」やギリシャ神話の「トリトン」、そして日本の「人魚」や、「南極のニンゲン」。世界中に共通して残る人魚の伝説は、かつて人類が共通して対峙していた「海の捕食者」の記憶なのかもしれない。

 もしアラスカの海岸を歩くことがあったら、背後に誰かの気配を感じても不用意に振り返らない方がいい。それが親しい友人の姿をしていたとしても、足元に「水かきのある足跡」が付いているかもしれないのだから。

参考:The Ancient Code、ほか

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2024.10.02 20:00心霊

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