NASAが特定した、2050年までに人類が“住めなくなる”5つの灼熱地帯

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 今年の夏も猛暑になるのだろうか。NASAは昨年、2050年までに人類の生存にとって過酷な環境となる5つの地域を特定している――。

■今後居住不可能になる5つの地域

「2050年までに、地球の一部地域は居住不可能になる可能性がある」という憂慮すべき声明をNASAが昨年発表している。

 NASA(アメリカ航空宇宙局)は衛星が収集したデータに基づいて分析を行い、30年から50年後には、地球上のいくつかの地域では人類の生存に適した環境が失われることを予測した。

 現在、世界の熱帯および温暖な地域の大半では、気温が25度から27度の間となっている。この範囲でもかなりの不快感が生じ身体活動には注意が必要だが、それでも屋外での生活は可能だ。問題はこの数値が上昇し人体の生物学的限界に近づくときに起こる。

 健康な人間が生存できる最大限界温度は、気温35度で6時間であることを科学者たちは確認している。この時間経過後、冷却された環境に移動しなければ、身体は自己調節能力を失い、体温が急上昇しほぼ確実に死に到ることになるのだ。

 驚くべきことに、この「35度で6時間」という限界値は、過去15年間で既に散発的に観測されている。記録的な高温は主にアジアと中東の特定の地域で発生しており、今後さらに状況が悪化すれば人間には居住不可能になる5つの地域は次の通りだ。

●パキスタン
 NASAの予測によると、2050年までに南アジアの広大な地域で居住性の危機が発生する見込みだ。パキスタンは最も温暖化に脆弱な地域の一つとして挙げられており、すでに高温多湿の熱波が住民の生存限界を脅かしている。この地域の地理的条件が、高温で極めて湿潤な空気を閉じ込める要因となっている。

●ペルシャ湾
 ペルシャ湾もまた高温に対する厳戒態勢が敷かれている地域の一つだ。この海域周辺に位置する国々は、灼熱の砂漠と海水の蒸発量が多いという危険な組み合わせを抱えている。紅海沿岸の国々も同様の状況にある。これらの地域では、都市生活はエアコンの普及なしには成り立たない。エアコンを利用できない低所得層の大部分は居場所がなくなる。

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●中国
 2070年という未来は大国にとって新たな懸念材料となる。地球上で最も人口密度の高い地域の一つである中国東部は、猛暑の直撃を受けることになる。工業活動と地理的条件が地域の温室効果を増幅させ、湿球温度(しつきゅうおんど)を致命的なレベルまで上昇させる。

●ブラジル
 ブラジルも高リスク地域リストに挙げられている。ブラジル領土の一部では、今後数十年の間に、人間の生理機能にそぐわない高温多湿の状況に見舞われる可能性がある。

●アメリカの一部
 アメリカの一部州、特に南部と南東部では、公衆衛生と経済生産性に悪影響を及ぼすほどの湿球温度のピークを迎えることが予想される。またカリフォルニア州やテキサス州、アリゾナ州、北部モンタナ州に至る地域を襲う熱波の影響も深刻である。

 アメリカでは猛暑はすでに気象現象による年間死亡者数のトップとなっており、平均すると年間143人が暑さによって死亡している。ハリケーン、竜巻、洪水といったより破壊的な自然現象の死亡者数を上回っているのだ。また最低気温の緩やかな上昇は、夜間の体の休息を妨げ、身体的な負担を蓄積させている。

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 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によれば、地球温暖化が産業革命以前の水準から1.5度上昇した場合、極端な高温現象は過去100年間と比べて4倍の頻度で発生すると予測している。これは、気温が35度に達しない地域でも、死亡率の上昇や医療システムの崩壊といった深刻な影響を受けることを意味する。

 過酷な暑さになると、農業、建設、あらゆる屋外での肉体労働が中断される。衛星による監視は、生命維持に必要な条件が変化しつつある地球の現状を診断する上で今や重要な役割を果たしているのだ。

 今年もやって来る猛暑への準備と対策に早すぎることはないのだろう。くれぐれも身体に無理をかけないことが肝要である。

参考:「Misterios do Mundo」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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