南極の氷下に「ギザのピラミッド」と同配列の影? Google Earthが捉えた謎の三連山を巡る波紋

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画像は「Googleマップ」より

 エジプトの砂漠にそびえ立つギザのピラミッド。そのあまりにも有名なシルエットが、人類未踏の地、南極の氷原の中に見つかったとしたら――。

 今、ネット上ではGoogle Earthが捉えた「南極のピラミッド」を巡り、激しい論争が巻き起こっている。単なる自然の悪戯か、それとも教科書を書き換えるような超古代文明の遺構か。その座標が指し示す先にあるものとは。

ギザの配列と「完全一致」する3つの山影

 独立調査家のジェイ・アンダーソン氏が発見したのは、南極大陸のエルスワース山脈(座標:79°58’39.0″S 81°57’34.0″W)に位置する奇妙な構造物だ。

 画像を見ると、雪に覆われた鋭角なピーク(山頂)が3つ、まるで申し合わせたかのように並んでいる。驚くべきは、その配置だ。アンダーソン氏がエジプト・ギザの3大ピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカウラー王)の衛星写真と並べて比較したところ、その整列パターンが驚くほど酷似しているというのだ。

 ギザのピラミッドといえば、オリオン座の三つ星を模しているという説が有名だが、地球の反対側にある南極の山々もまた、同じ天の理に従って配置されているのだろうか。

 これに対し、ネット上の反応は真っ二つに割れている。 「地殻移動の決定的な証拠だ。かつて南極が温暖だった時代に、高度な文明が存在した証明になる」と興奮を隠せない者がいる一方で、「ただの侵食された山だ」と冷ややかに一蹴する声も根強い。

専門家が突きつける「1億年の削り出し」という現実

 ロマン溢れる古代文明説に対し、科学者たちの見解は極めて現実的だ。カリフォルニア大学アーバイン校の環境科学教授であり、NASAのシニア研究員も務めるエリック・リグノ教授は「ピラミッドに見えるだけの山に過ぎない」と断言する。

 地質学者の説明によれば、この「ピラミッド形状」は数億年という果てしない時間をかけた「凍結融解侵食」の産物だという。

・岩の隙間に水や雪が入り込む
・気温低下で凍結し、膨張する
・岩が内側から破壊され、大きな塊となって崩れ落ちる

 このプロセスが繰り返されることで、山の側面が急峻に削り取られ、ピラミッドのような四角錐が形成される。スイスの名峰マッターホルンも、同様のメカニズムで生まれた「天然のピラミッド」の一種だというわけだ。

「ヌナタク」か、それとも「エイリアンの基地」か

 実は、南極のピラミッド騒動は今回が初めてではない。2016年にも同様の構造物が注目を集め、「雪の中に隠されたエイリアンの基地」だという陰謀論が飛び交った。

 当時は「Antartica Pyramid(南極ピラミッド)」という、綴りすら間違った怪しげなラベルが貼られた動画が拡散され、画像加工の疑いも持たれた。UFO調査官のナイジェル・ワトソン氏は当時、これらを「ヌナタク(Nunatak)」だと指摘している。

 ヌナタクとは氷河や氷床の中から、山頂部分だけが島のように突き出している岩のことであり、エスキモーの言葉に由来する。

「レーザーをぶっ放すエイリアンが造ったのではなく、氷河の移動と侵食が造り出した自然の造形だ」とワトソン氏は一蹴する。確かに、自然界には時に人工物と見紛うほどの幾何学的な造形が現れることがある。日本でも「巨石遺構」と思われたものが、実は地質学的な割れ目だったという話は珍しくない。

南極の氷下に「ギザのピラミッド」と同配列の影? Google Earthが捉えた謎の三連山を巡る波紋の画像2
白石島の鎧岩 At by At投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

それでも拭えない「ロマン」の残り香

 中央の構造物は高さ約1370メートルに達し、見事な4つの斜面を持っている。これが本当に「1億年かけた偶然」で片付けられるのか、それともかつて南極を支配した未知の知的存在が遺したモニュメントなのか。

 科学的な「正解」は出ているのかもしれない。しかし、Google Earthという現代の魔法の鏡を使って、地球の最果てに古代の夢を重ねてしまうのは、人間の抗いがたい本能なのだろう。

 もし、いつの日か南極の氷が完全に溶け去ったとき、その足元から石積みの跡が見つかったとしたら――。その時こそ、私たちは本当の歴史を知ることになるのかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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