「第2のスフィンクス」は存在しない!? ギザの地下巨大施設の共同発見者たちがまさかの仲間割れ

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画像は「Daily Mail Online」より

 先週、世界中のオカルトファンと考古学ファンを熱狂させた「エジプト・ギザ台地の地下に第2のスフィンクスと巨大施設が眠っている」という衝撃のニュース。

 イタリアのレーダー技術者フィリッポ・ビオンディ氏がポッドキャストで発表したこの世紀の大発見だが、なんとわずか数日で身内から強烈な「待った」がかかってしまった。

 反旗を翻したのは、他ならぬ彼のかつての共同研究者であり、エジプト学者のアルマンド・メイ氏だ。エジプトの砂漠よりも熱く泥沼化している「スフィンクス論争」の裏側とは。

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画像はUnsplashHongbinが撮影した写真のHongbinより

「個人的にも科学的にも、あんなものは存在しない」

 ビオンディ氏とメイ氏は、2025年3月に「ピラミッドとスフィンクスの地下に巨大な立て坑や空洞がある」と共同で発表した「カフラー王研究プロジェクト」の元メンバー同士だ。

 しかしメイ氏は、今回のビオンディ氏の「第2のスフィンクス発見」という主張に対し、英紙『Daily Mail』の取材でこうバッサリ斬り捨てた。

「個人的な観点からも科学的な観点からも、ギザ台地に第2のスフィンクスが存在するとは信じていません」

「ピラミッドの下の空洞についてはデータが一致していますが、第2のスフィンクスに関する解釈は完全に根拠がなく、不正確です」

 さらにメイ氏は、ビオンディ氏らがエジプト当局との対話よりも「推測に満ちた発表」を優先していることに不満を抱き、今年の1月にはすでにプロジェクトから離脱していたという内情まで暴露した。見事なまでの仲間割れである。

「夢の碑文」の解釈をめぐる激突

 論争の最大の焦点は、大スフィンクスの足元にある「夢の碑文(Dream Stele)」の解釈だ。

 この石碑には背中合わせの2体のスフィンクスが描かれており、ビオンディ氏はこれを「実際の配置図(レイアウト)であり、幾何学的な対称性の証明だ」と主張し、レーダーで発見した高さ108フィート(約33メートル)の砂山の下に「もう1体」が埋まっていると結論づけた。

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画像は「Daily Mail Online」より

 これに対し、エジプト学の専門家であるメイ氏は冷ややかに反論する。

「あれは物理的な現実の描写ではなく、生と死、日の出と日の入りといった『二元性』を表す象徴的・概念的なアートに過ぎません。ラムセス6世の墓など、他の古代文献にもよく見られる表現です」
 
 さらに、ビオンディ氏が主張する「完璧な幾何学的対称性」についても、メイ氏は「ギザの設計図を無視して、都合のいい場所に勝手に線を引いているだけだ」と一蹴。レーダーが捉えた「砂山」も、ただの石灰岩の自然な浸食(風化)地形に過ぎないと断じた。

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画像は「Daily Mail Online」より

6月の発表で「スフィンクス研究」から引退?

 かつての盟友からボロクソに批判されたビオンディ氏だが、「彼とは今でも友好的な関係だ」と大人の対応を見せつつ、自説を曲げるつもりはないようだ。

「我々は異なる視点を提供する、非常に満足のいく実験結果を最近得ました」と語り、今年6月21日にボローニャで開催されるカンファレンスで最終的な結果を発表すると予告している。

 しかし同時に、彼はこうも漏らしている。

「6月21日のイベントを最後に、ギザ台地での研究を永遠に終えるつもりです」

 競争の激化や批判に疲弊したのか、それとも「これ以上の深入りは危険だ」と判断したのか。

 第2のスフィンクスは本当に存在するのか、それとも単なるデータの見間違いか。6月の最終報告で、この泥沼のミステリーにどんな決着がつくのか、最後まで見届けたい。

参考:Daily Mail Online、ほか

TOCANA編集部

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