「ノアの方舟」の地下にウォンバット用ロボットが潜入!? 船形地層の内側で有機物が最大3倍という初期分析も

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 聖書の「ノアの方舟」が眠っているのではないかと噂される船の形をした地層。その地下に今、オーストラリア生まれの小さなロボットが潜り込んでいる。

 もともとは、ウォンバットの巣穴を調べるために開発された機体だ。名前は「Gopher(ゴーファー)」。動物の住みかを覗いてきたカメラが、伝説の方舟の正体に迫ろうとしている。

ウォンバットの巣穴から方舟の地下へ、小型機「Gopher」の正体

 Gopherを開発したのは、オーストラリアのラ・トローブ大学に所属するロバート・ロス博士だ。博士は、調査チームが現地を探るロボットを探していることを知り、約9カ月前から協力を続けてきた。機体がオーストラリアを発ったのは7月下旬のことだという。

 機体の前後には防水仕様の広角カメラを搭載し、環境センサーも備える。研究者はこれを使い、地下25メートルの深さまでデータを集められるとされる。

 調査チームが公開したシーズン終了時の映像には、Gopherが深さ12メートルのボーリング孔へ降ろされ、地中を撮影する様子が収められている。

 ロス博士は、この場所がノアの方舟であっても全く別の何かであっても、自分たちの技術が地下の実態解明に役立つのは心躍ることだと語っている。そのうえで、世紀の考古学的発見になる可能性にも触れた。

90日間の掘削が終了、内側で「有機物40%増」の初期データ

 舞台はトルコ東部、アララト山の近くにある全長約157メートルの「ドゥルピナール遺構」だ。1959年に航空写真で見つかって以来、方舟の跡なのか自然の地形なのか、論争が続いてきた。

 TOCANAでも9月、地下に岩石サンプルを取りに行く本格的な掘削が始まったことを伝えた。今回の調査は、シヴァス・ジュムフリエット大学のジェンケル・アティラ教授が率いる許可済みのプロジェクトで、独立系の調査チーム「Noah’s Ark Scans」も加わっている。

 チームは10月上旬、掘削機材を止めて現地チームが撤収したと発表した。90日間にわたる現地シーズンの終了だ。この間、敷地内の多数の地点で最大18メートルの深さまで円柱状の試料をくり抜いた。

 試料は50センチごとに記録・梱包され、冬のあいだに研究室で詳しく分析される。チームは、数百に及ぶ試料の分析こそが今年の調査で最も重要な作業だという立場だ。

 注目すべきは初期の検査結果だ。船形の輪郭の内側では、外側で採った比較用の試料よりも有機炭素が多く、有機物はおよそ40%増し、場所によっては3倍の濃度に達したと報告されている。

「100%確定」の主張と、冬の分析が出す答え

 調査チームは以前、地下スキャンの結果を受けて、方舟であることは”100%確定”したとまで主張していた。ただ、有機物が多いという結果も今のところは初期データにすぎない。それが木造船の名残なのか、自然の堆積で説明できるのかは、本格的な分析を待つことになる。

 この地層については、折り畳まれた堆積岩や地滑りなど、自然の地質作用でできたとみる地質学者の見解も根強い。冬の分析は、その説を裏付けるのか、それとも覆すのか。

 空から一枚の写真で見つかった地形を、今はウォンバット用のロボットが地中から覗いている。数千年前の大洪水の手がかりを最初に「目撃」するのが小さな動物調査ロボットだとしたら、それはそれで出来すぎた話かもしれない。

参考:Daily Star、ほか

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TOCANA編集部

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