亡きオジー・オズボーンに質問すると「本人の声」で答えが返ってくる!? 遺族が手がける「AIアバター」計画と、”金儲け”批判への反論

この世を去ったロックスターに話しかけると、本人の声で答えが返ってくる。そんな光景が、オジー・オズボーンの遺族の手で現実になろうとしている。
ブラック・サバスのフロントマンとして知られたオジーは、2025年7月に76歳で亡くなった。その後、妻シャロン氏(74歳)は、ファンが会話できるAIアバターを制作する計画を明かした。一部からは「故人を使った金儲けではないか」との批判も出ていたが、ここにきて息子のジャック氏(40歳)が反論している。
「ChatGPTに父の顔を貼ったものではない」
ジャック氏はジェイミー・レイング氏のポッドキャスト「Great Company」で、反発を招いたのは計画をうまく説明できなかった自分の落ち度だと認めた。
人々は、オジーが携帯電話の宣伝でもさせられると受け取ったのだろうと同氏は振り返る。実際には本人の姿や声を「デジタルの指紋」として残し、その権利を家族が持つための取り組みで、新しいエンタメ分野で後手に回りたくなかったのだという。
家族のポッドキャストでは、ジャック氏はAIの仕組みにも触れている。今回のアバターは、父の顔を付けたChatGPTのようなものではなく、インターネットにつながらない「閉じたAI」だという。データベースに入れるのは、父が実際に口にした言葉や、正確に記録された情報だけだと強調した。
ジャック氏は、自分たちがやらなければいずれ誰かがやるとしたうえで、父がまだ生きているふりをしたいのではなく、忘れられないようにしたいのだと語った。アバターを作り、所有し、管理するのは家族自身であることが最も重要だという。
シャロン氏が口にした「エルヴィス」という目標
シャロン氏もかなり強い言葉で反発している。プロペラ機がジェット機に替わったときに金儲けだと騒ぐ人はいない、技術は進むものだという趣旨で、お金には困っていないとも言い切った。
シャロン氏によれば、オジーは生前、自分が死んだらどれくらいの間覚えていてもらえるのかと、繰り返し彼女に尋ねていたという。アバターは家族に受け継がれ、孫たちのためのものでもあると述べている。
2026年にロンドンで開かれた見本市「ライセンシング・エキスポ」で計画を発表した際には、デジタルのオジーにどんな質問をしても、本人の声で、本人が言いそうな答えを返すと説明した。世界各地を巡回させる予定で、50年前に亡くなったエルヴィス・プレスリーを今も誰もが知っているように、オジーにもそうなってほしいと語っている。
制作はAIアバター企業のHyperrealと、ホログラム技術を持つProto Hologramが担う。英紙デイリー・メールの取材に対し、HyperrealのCEOレミントン・スコット氏は、特許技術「デジタルDNA」で外見、声、動き、パフォーマンス上のキャラクターの4要素を再現すると説明。素材はオジーに最も近い人々が選び、同意したものに限るという。

毒舌もそのまま残す「本人らしさ」
スコット氏の話で面白いのは、オジーの悪名高い口の悪さもあえて残すという点だ。安全のための制限は設けるものの、その線引きは企業が人格を無難に整えるためではなく、彼を最もよく知り愛する人たちが決めるのだという。
故人をテクノロジーで再現する試みには、日本でも前例がある。2019年のNHK紅白歌合戦では「AI美空ひばり」が新曲を披露し、感動したという声の一方で、故人への冒涜ではないかという批判も起きた。
オジーのケースが少し違うのは、決められた歌や台詞を流すのではなく、ファンとその場で会話する点だ。AIが返す言葉は、記録をもとに組み立てた「オジーが言いそうなこと」であって、本人の言葉ではない。それを聞いたファンが、本人と話したと感じるのか、よくできた再現だと受け止めるのか。
ジャック氏は以前、父の死後に「父からのサイン」を感じた体験も明かしていた。家族にとって、オジーはまだ遠くへ行っていないのかもしれない。ホログラムの「闇の帝王」が世界を巡る日、ファンが彼に最初にかける言葉は何になるのだろうか。
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2024.10.02 20:00心霊亡きオジー・オズボーンに質問すると「本人の声」で答えが返ってくる!? 遺族が手がける「AIアバター」計画と、”金儲け”批判への反論のページです。AI、故人、オジー・オズボーンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで