幽霊にはもっと「優しく」接するべき!? 霊媒師が説く、死者と「おしゃべり」するための作法

幽霊といえば、出会ったら悲鳴を上げて逃げ出すもの。お祓いをして追い払うもの。多くの人にとって、それが「正しい付き合い方」だろう。
だが、霊媒師のレベッカ・カーマイケル氏の考えはまったく逆だ。幽霊にはもう少し親切にしてあげてほしい——彼女はそう訴えている。
幽霊は「強い感情のかけら」だった
カーマイケル氏は2026年7月、著書『The Not-So Scary Guide to Ghosts: How to Make the Paranormal Normal』を出版した。直訳すれば「ちっとも怖くない幽霊ガイド」。霊界との関わり方をネット上でも日頃から発信しており、本書では幽霊の正体についての持論と、この世にとどまる死者への対処法をまとめている。
彼女によれば、幽霊とは魂の一部がこの世に置き去りにされたものだという。生前の習慣どおり決まった時刻に階段を上り下りしたり、残してきた家族を気にかけたりと、その振る舞いはきわめて人間的だ。人が抱く最も強い感情の「名残」こそが幽霊なのだ、というのが彼女の見立てである。
本人いわく、これまでに出会った幽霊は数知れず、自分が生きた時代について多くを語りたがる者も少なくないそうだ。
幽霊も自分たちと同じように、ただ日々の営みを続けているだけ。本当に怖いのは、互いを理解できないことのほうだ、と彼女は語る。
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死因を聞くのはNG、まずは「部屋の話」から
では、実際に幽霊と出くわしたらどうすればいいのか。カーマイケル氏の答えはシンプルで、相手もかつては人間だったことを忘れず、生きている人と同じように思いやりを持って礼儀正しく接すること、だという。
会話のきっかけにも作法がある。いきなり「どうやって死んだのか」と問い詰めるのではなく、たとえば相手がとどまっている場所の調度品などに触れて話しかけるのがよいそうだ。初対面の人に死因から尋ねる人はいない、というわけである。
彼女は、幽霊との対話を、別の時代の人と話せる「タイムトラベル」のような貴重な機会と捉えている。大騒ぎも恐怖もいらない、ただおしゃべりすればいいのでは、というのだ。
もっとも、無防備でいいわけではない。接触の前には自分を「グラウンディング」(心身を落ち着かせ地に足をつけること)させ、終わった後は必ず浄化する。浄化とは、自分のものではない何かを抱え込まないと心に決めるところから始まるという。これを怠ると、部屋を出た後も霊がついてくることがあるそうだ。
41%が幽霊を信じる国で「信じるかどうかは問題ではない」
幽霊の存在を裏付ける科学的証拠はない。それでも、2024年のCivicScienceの世論調査では、アメリカ人の41%が幽霊や霊の存在を信じていると答えている。
カーマイケル氏自身、幽霊だけでなく宇宙人や天使、悪魔まで見たと主張しており、その世界観がかなり振り切れていることは否めない。
ただ、彼女にとっては、自分が撮影する霊との遭遇や語る体験談が本物かどうかは、さほど重要ではないらしい。大切なのは好奇心と物語を楽しむ心であり、布教するつもりはない。自分の目で確かめてほしい、というのが本書の一貫した姿勢だという。
彼女が思い描くのは、科学と霊界の境界がほどよく曖昧になり、正反対の信念を持つ人同士でも対話できる未来だ。互いの違いを認め、耳を傾け合えば共存できる。これは幽霊の話であると同時に、人類全体へのメッセージでもある、と彼女は語っている。
日本でもお盆には先祖を迎え、仏壇に手を合わせて近況を報告する。死者に優しく話しかける文化は、実は私たちにとって馴染み深いものだ。次に古い家の階段で妙な足音を聞いたら、悲鳴を上げる前に「素敵な手すりですね」と声をかけてみてはどうだろう。案外、長話につき合ってくれるかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊幽霊にはもっと「優しく」接するべき!? 霊媒師が説く、死者と「おしゃべり」するための作法のページです。幽霊、心霊、霊媒師などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで