>  > 薄毛治療に朗報か!?

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 一説によれば、日本の薄毛率はアジア地域でトップの26%、推定人口は1,293万人。なんと成人男性の3人に1人が薄毛を懸念しているという。しかし、このかくも多い薄毛に悩みに一筋の光明が差したかもしれない。最近行われた実験で「ハゲ頭」に頭髪が甦った実例が紹介され、話題を集めているのだ。


■頭髪が5ヵ月で完全回復

 米コロンビア大学メディカルセンターの研究者たちは先頃、頭皮の毛包が破壊される原因となっている免疫細胞(T細胞の一種)を特定し、薬を用いて免疫を除去して頭髪の成長を回復することに成功したことをColumbia Universityのサイトで発表し、これに先行する研究論文もまた「Nature Medicine」の承認を受けて掲載された。

 実験は、3人の円形脱毛症患者に先頃アメリカで認可を受けたばかりのリュウマチなどの治療薬「ルキソリチニブ(ruxolitinib)」を1日2回服用させ続けるという臨床試験で、投薬をはじめたところ頭皮に発毛が起り、その後徐々に発毛の範囲も広がり5カ月後には本来の完全な頭髪に戻ったという。

 この新薬、ルキソリチニブはT細胞の免疫を抑制する働きがあることから、今回の実験が試みられたということだ。

 研究チームは今後さらなるテストを行い、最終的には脱毛症の正式な治療法にしたいと考えている。論文主筆のラファエル・クライン博士は「臨床試験はまだはじまったばかりだが、効果と安全性が認められた時、脱毛症に悩んでいる人々の大きな光明となるだろう」と語っている。

ruxolitinib1.JPG
左から「服用前」「服用3ヵ月後」「服用4ヵ月後」 画像は「YouTube」より

■喜ぶのは早かった!?

 頭髪を気にする人々にとっては大きな希望をもたらした今回の研究発表だが、実はその大半はガックリと肩を落としてしまうかもしれない。この治療法は円形脱毛症などを患う人だけに有効であり、加齢による薄毛や男性ホルモンに起因する薄毛などの男性型脱毛症(AGA)には効果がないということだ。

 場合によっては頭部全体にも及ぶ「円形脱毛症(alopecia areata)」はストレスや免疫機能の低下などが原因とされ、原因を除けば元通りに髪が生えてくるものと考えられている。一方、「男性型脱毛症(baldness)」とは徐々に生え際が後退していく症状で、残念ながら一度禿げ上がった場所から再び頭髪が生えることはほぼ無いということだ。見た目は同じ“ハゲ”だとしても、円形脱毛症と男性型脱毛症は全く違うものなのである。

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