インドの短足手術がヤバすぎる! 164センチが182センチへ…観光客殺到も危険がいっぱい

 医学情報サイト「Medical Daily」(5月10日付)によると、インドでは短足をながくするための整形手術が格安で行われているという。


■「脚なが手術」がインドで流行中!?

 いまや美容整形はボトックスや隆鼻術、豊胸手術にとどまらない。アゴひげ移植から性器移植まで、“なりたい自分”にお手軽に変身できる時代となった。

 だが、数ある奇抜な整形の中でも「脚なが手術」だけは、ちょっと考え直したほうがいいかもしれない。「背が高くなりたい!」ただその一心で数カ月の間、激痛に耐え、しかも一歩間違えれば一生歩けなくなる危険が伴うからだ。

 この「脚なが手術」が自国で受けられないために、世界中からインドを目指す医療観光客が後を絶たない。手術を行う整形外科医アマール・サリン氏は、英紙「The Guardian」に対し、明確な医療規定や訓練のない野放しの現状を危惧していると語る。

「これは最も難しい整形手術の1つといって間違いありません。また、医師たちは1、2カ月の研修後にいきなり始めるわけですから。実習が実践なんです」(アマール・サリン氏)

インドの短足手術がヤバすぎる! 164センチが182センチへ…観光客殺到も危険がいっぱいの画像1「足なが手術」で入院中 画像は「Medical Marketing」より

 この“大リーグ養成ギブス”のような矯正器具は、シベリア在住のポーランド人内科医ガブリエル・イリザロフ氏により開発されたものだ。元々は先天的に脚に変形、または怪我をした患者向けに使用されてきた。つまり、純粋に医学的理由から生み出されたのだ。しかし、いつの頃からかインドで「これって、もしかしたら身長伸ばしにも使えるんじゃ?」という患者からのリクエストが増えるようになり、偶発的に使用されるようになったという奇妙な経緯がある。

 現在でも脚の骨欠損を再建するという目的が最も多いが、インドでは美容整形的な理由による申し込みがじわじわと増えてきているのも事実だ。サリン医師は「ときには患者を断ることもあります。最初にカウンセリングをしますが、患者の中には『足を伸ばしてくれなければ死ぬ!』とまで脅迫する連中もいるのです。今までに警察を呼ばなければならない事態が2度ほどありました」と戸惑いを隠せない。

 さて、このギブスの使用方法だが、まず最初に“医療的手段”として患者の脚の骨を折る。その後数カ月は金属製ギブスをつけたまま過ごすわけだが、毎日4回、ギブスについている鋸歯状の調整ネジを微量ずつ動かし、骨周辺の神経や血管に細心の注意を払いながら、骨と軟組織に伸張ストレスを加え、皮膚、筋肉を再生させていく。もし焦って伸ばしすぎれば神経や血管がパチンと切れ、そのままマヒ状態となる。

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