小説家、俳優の妹…著名な女性5人が語る「私が心霊現象を信じるようになった、“ガチ”な心霊体験談」
■サンタ・モンテフィオレさんの場合「死んだ親友からのメッセージ」(作家)
子供の頃から霊を見ているというサンタ・モンテフィオレさんは瞑想に耽ることも多いという。いわゆる霊媒体質というべきだろうか。
ある日、思いもよらぬことに彼女の親友、ミゲルさんが脳腫瘍で死去したと知らされた時もまた、彼女は彼の死を悼み瞑想することを優先したのだった。
彼女の瞑想が深くなったところで、3人の人物が現れたという。そのうちの1人は死んだばかりのミゲルで、もう1人は若くしてカヌー事故で亡くなった彼の甥、残る1人もすでにこの世にはいないミゲルの父であった。愛する親友との思いがけない再会に、しばし親交を暖めていた彼女ではあったが、これから連絡をとることになる残されたミゲルの母に、生きている者の努めとして、今の幸せなミゲルの様子を伝えるつもりだと言った。
するとミゲルは笑って「お母さんはすでに知ってるよ」と意外なことを言ったのだった。翌朝、すでにミゲルの母親と連絡を取っていた祖父に電話してみたところ、ミゲルの母は「ミゲルは父親と甥と一緒に元気そうに過ごしていることがわかって嬉しい」と語っていたということだ。そう、瞑想中に出会ったミゲルが言った通り、ミゲルの母は何らかの方法で既に知っていたのである。彼女が昨日の瞑想中に見た彼らの幸せそうな姿は、そのままミゲルの母親へのメッセージだったのだと信じるより他にないように思えた。このとき以来、彼女は瞑想中に出会った死者にもはや驚くことはなくなったという。
■ウェンディ・レイさんの場合「急死した恋人の声が聞こえた」(小説家・ジャーナリスト)
予期せぬかたちで離れ離れになったものの、20歳代の大半を共に過ごした素敵な恋人と数十年ぶりに再会したウェンディ・レイさんもまた不思議な体験をした人物だ。今はお互い別々のパートナーを得てそれぞれ別な生活を送っているものの、この再会をきっかけに2人の恋の炎は再び燃え上がり、世にいう「不倫デート」を重ねていた時期に、皮肉にも最愛の彼が心臓発作で突然の死を迎えてしまう。
激しく動揺しながら、以前彼からプレゼントされた万年筆で彼の名前を何度も何度も書き綴っているうちに、心を落ち着ける必要があると判断した彼女は散歩へ出かけようと決意する。万年筆のキャップをきつく締めて机に置き、外に出でドアの鍵を閉めようとした矢先、彼の声で「部屋に戻って!」という言葉を聞いたのだった。
一瞬、どういうわけかトランス状態になった彼女は彼の声に従い、部屋に戻ってみると万年筆の固く締めたはずのキャップが外され、万年筆から離れた場所に置かれていたのだ。さらに奇妙なことに部屋のすべての照明の電球が切れて黒く変色していたのだった。
そして次の瞬間、一昨日の別れ間際に彼が言った言葉――結果として彼の最期の言葉――、「愛してるよ。ありがとう」と語りかける彼の声が聞こえたのだった。このとき彼女は彼の存在を部屋の中ではっきりと身近に感じたのだった。
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