天文学的な大群! 数十億ものクラゲのような謎の生物がビーチに侵入!
そろそろ夏も終わりに近づき、海辺は元の静けさを取り戻しつつあるようだ。しかし、アメリカ、カナダ、イギリスでは「カツオノカンムリ」がビーチを多いつくし、学者や土地の人々が困惑しているという。
■浜辺に打ち寄せられた無数のカツオノカンムリ
以前の記事、「まるでガラス細工! 海岸に漂着する謎の生物『カツオノカンムリ』が美しすぎる!」をお読みになった方もいるかもしれない。このクラゲのような生物は、学名「Velella velella」、和名「カツオノカンムリ」で、「by-the-wind sailors(風に乗った水夫)」とも呼ばれる。実に珍しく、めったに見られない生物のはずなのだが、今年は各国の海岸に押し寄せて学者達を驚かせている。この美しい生物はオレゴンから南カリフォルニアの海岸沿い、カナダの西海岸沿い、イギリスでも見つかっている。
土地の人々もこの現象に戸惑っているようだ。旅行中の学生ジュリアン・フローレスさんは、「見た瞬間は、クラゲの一種と分かりませんでした。ラスベガスでは、こういう生物を見る機会はほとんどありません」と言う。
今年、カツオノカンムリがカリフォルニアの海岸で初めて見られたのは7月13日、北部海岸部のハンボルト郡だった。それ以来、海岸に打ち上げられるカツオノカンムリの数は増え続けている。サンタモニカではこの1週間、海岸を訪れる人は砂に点在する数百のカツオノカンムリに悩まされた。
カリフォルニア、ロングビーチの水族館である「アクエリアム・オブ・ザ・パシフィック」の教育ディレクター、デビッド・ベーダ―氏は「New York Daily News」紙に「この生物は、流れと風の変化によって西海岸に運ばれてきたと思います」と話した。「風に乗った水夫」の別名を持つこの生物は、海の表面に浮かび、帆の役目をするヒレを使い風によって移動する。ベーダ―氏はこのユニークな生物は群棲生物であると言う。彼らは群れを作り多くの同類と一緒に暮らす生物だということだ。
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