500年間凍っていた少女! まるで生きているよう!? ~ミイラでわかった、インカ帝国の生贄の実態~
2015.03.10 16:00
■山を登り神となる子どもたち
インカ帝国では「人間の子どもがもっとも純粋である」と考えられており、人々は聖なる神への生贄として純粋な子供を選んでいた。インカの信念から“生贄”となることは大変な名誉であり、死して村を守る「神」のような存在になると信じられ、精巧な装飾品や上等な衣服を身に着け100以上もの装飾品と共に埋葬されていることから、「神への供物」として大切に扱われていたことがうかがい知れよう。
子どもたちは“その時”が近づくと祭司たちに付き添われ6,000mを超える山を神々への生贄となるため自分たちで登っていった。そしてチチャ酒を飲みながらコカの葉を噛み、神の元へと召されてそのままミイラとなったのだ。
この地方では子供のミイラが他にも見つかっており、考古学者ヨハン・ラインハルト氏は「生贄となった子どもたちは怯えてはいても誇りに思っていたかもしれない。犠牲となった命は偉大なる古代文明に命を与えたと信じたい」と語っている。高山の万年雪の中で500年もの間眠っていた少女たち。いつか自分のいた場所に帰れる日は来るのだろうか。
(文=遠野そら)
参考:「Unbelievable-Facts.com」ほか
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