大英博物館も驚愕! デンマーク鉄器時代のバラバラ遺体に性玩具…「未知なる不気味な習慣」とは?
■イギリスのリンドウ人発見との共通点から
このデンマークにおける発見は、1984年にイギリス北西部チェシャー州にあるリンドウ湿原にて発見されたリンドウ人(Lindow Man)と共通している点が多い。
このリンドウ人の死は明らかに儀式の犠牲によるもので、古代ケルト民族の間で信仰されていた宗教であるドルイドの僧によって、鈍器により頭部を二度殴打し殺害された可能性がみられる。また、殺害の前に首を縄で縛られ喉を鋭利なナイフで掻き切られた痕跡も残っている。
イギリスにおける鉄器時代は紀元前700年頃に始まり、ローマ軍の侵略によって起源後43年に幕を閉じるのだが、その間、埋葬方式はヨーロッパの中で大きな変化を見せている。北方の一部地方では、正式な埋葬を受けるのは集落において権力を持っていたごく少数の人間だったのに対し、西に行けば行くほど粗末ながら石棺にて埋葬されるようになっていた。実際に東ヨークシャーでは、大規模な墓地が発見されている。
マンチェスター大学の考古学者、ブライアン・シュティッヒ氏は、
「これは本当に異常といえるレベルの残虐さと言えるでしょう。CTスキャンが発達する前、ネックレスだと考えられていたものは、彼の首をしめるためのものだったことが分かり、儀式がいくつかの段階に分けて行わていたことがわかってきました」と語る。
リンドウ人とや、デンマークで発見された女性の遺体との共通点から、当時ヨーロッパの各地で神々に一番近いとされていた川や湖、湿原地帯にてこのような残虐な儀式が行われていたことを示していると考古学者たちは提案している。今後より多くの証拠発見に向けて発掘チームは尽力している最中だという。
(文=アナザー茂)
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