爬虫類であり、哺乳類?海に潜む謎のUMA「シーサーペント」の正体を研究家に聞いた!
「海洋に潜み、細長く巨大な胴体を持つUMA(未確認動物)「シーサーペント(Sea Serpent)」をご存知だろうか。正確にはグレートシーサーペント、つまり“大ウミヘビ”だ。シーサーペント目撃の歴史は、まだクジラやダイオウイカも未確認生物だった500年前まで遡り、現代まで途切れない。「爬虫類のようだった」「魚類だ」「いや哺乳類だ」「体長は15メートル」「いや60メートル」――と、証言内容は割れているが、共通するのは、「長い体を進行方向に向かってくねらせて泳ぐ」点だ。
「さまざまな目撃情報を鑑みると、規格外に巨大なウナギやアナゴの一種とみるのが妥当かもしれません。もちろん、ネッシーなどに代表される“海洋爬虫類”とみる人もいますが、生存している可能性は低いという学者の意見も多い。そのほか、面白い説の中に“古代クジラ・ゼロクロドン生き残り説”もありますが、それよりは、超強大なリュウグウノツカイだったり……と考えたほうが現実的なのかもしれませんね。ただ、シーサーペントは非常に謎の多いUMAでもあって、大ウミヘビと呼ばれているにもかかわらず、爬虫類ではないという見方も存在する。実は、馬のような頭をもつシーサーペントも多数目撃されておりまして、哺乳類説も根強く囁かれ続けているんですよ」(UMA研究家・天野ミチヒロ氏)
非常にミステリアスなシーサーペントだが、アイスランドではある理由から、非常にポピュラーなUMAなのだという。
「シーサーペントとは別の名前で親しまれていますが、以前トカナでも掲載されていた『ラーガルフリョウトワーム』もシーサーペントの一種だとみられています。初めて目撃されたのは1345年、アイスランドのラーガルフリョウト湖でしたね。全長14メートルで水面から複数のコブを浮かせて高速で泳ぐ巨大生物で、アザラシの頭のようだったそうです。これが、アイスランドの神話や古い歴史書に登場するシーサーペントのような化物・スクリムスルにそっくりだったことから、一気に知名度を上げました。つまり、ラーガルフリョウトワームも、シーサーペントの一種なのでしょうが、たまたまラーガルフリョウト湖で目撃されたことから、別名がつけられてしまったのでしょうね。最近でもアイスランドではこのラーガルフリョウトワームの目撃談にメディアが盛り上がりましたが、結局はヒモにゴミがついていただけでしたね」(同氏)
目撃談にバラつきはあるが、これだけは言えるだろう。この大海原には絶対に何かいる――。伝説のUMAシーサーペントが白日の下にさらされる日を待とうではないか。
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