【古代遺跡と古代人の謎】ストーンヘンジ周辺住民の“真に優雅な生活”が明らかに!!
ロンドンから西に約200kmに位置するストーンヘンジは、1986年に世界遺産に認定されたストーンサークルで世界で最も知られた古代遺跡のひとつである。考古学者によると、この巨大な石柱は、紀元前2500年から紀元前2000年の間に作られたと考えられているが、一体誰が何のために作ったのか長い間謎のベールに包まれてきた。機械もない時代、このような巨石を人力で運ぶのにはさぞ労力がかかっただろうことは想像に難くない。ストーンヘンジを建てた人々はよほどスタミナのつく食事をしていたのだろうか。ジューシーなハンバーグ、超ビックサイズのステーキ……。
■ストーンヘンジは皆が楽しんで作っていた!?
当時、新石器時代のブリテン諸島で暮らしていたのは半遊牧民のウィンドミル・ヒル人と呼ばれる人々だ。イギリスの主要な先住民族のブリトン人が、ヨーロッパ大陸から移住してくるのはその1000年も後の話である。ピラミッドのように古代巨大遺跡と聞けば目的は不明にせよ、多くの奴隷が血と涙を流して苦役についていたというイメージがあるが、最近の発見によってどうやらそうではないということがわかってきたのだ。
ストーンヘンジ遺跡より約2.7キロ離れたダーリントン・ウォールズと呼ばれる場所から同時期の食器類が発掘され、それらの付着物を科学的に調査した結果、古代人達は「ヨーグルトやチーズ、ローストした豚肉」といった、当時としてはとても豊かな食事を採っていたことが明らかになった。ヨーク大学の考古学者達はこの発見より、ストーンヘンジは奴隷などではなく、「古代人自らすすんで、豊かな食事を楽しみながら」建設に従事していたとみている。そして、ダーリントンはストーンヘンジ建設に関わった古代人たちの生活の場であったとも推測されている。日が暮れ、ストーンヘンジでの仕事が終わるとダーリントンに戻り、楽しい会話とリッチな食事に舌鼓を打っていたのだと想像すると、なんともロマンチックな話である。
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