全身が焼けただれて癒着した「ロバ女」 ― テキサス最凶心霊スポットにまつわる恐ろしくも悲しい伝説
日本の都市伝説と言えば、古くは「口裂け女」や「人面犬」、新しいものならば「テケテケ」や「サトリ」など、時としてメディアを巻きこんで全国に名が知れ渡るものもある。また、都市伝説は日本に限らず世界中で見られるものであることは皆さんもご存じだろう。
今回は、その中からアメリカのテキサス州で語り継がれている都市伝説を報じた1月11日付の「Mysterious Universe」の記事をもとに、とある場所をご紹介したい。
■悲しみと絶望の果てに……「ロバ女」伝説とは
アメリカ南部に位置する全米有数の観光都市として知られ、古き良きアメリカの佇まいと中南米の文化が共存しているテキサス州サンアントニオは美しく活気に溢れる都市だ。
しかし、都市部から少し離れるとうっそうとした林の中に古い橋が見える。地元住民も日没後は近寄らないというこの橋は、「ロバ女の橋」の異名でテキサス南部を中心に知られる心霊スポットなのだ。名前だけ聞くと、どことなくコミカルに感じるかもしれないが、その由来をまずはご覧いただこう。
ロバ女と呼ばれる霊にまつわる言い伝えは、1800年代までさかのぼる。サンアントニオのダウンタウンから車で北へ30分程のエルムクリークという町に、貧しいながらも農業を営む4人家族が住んでいた。
ある日、周辺地域の地主のバカ息子が馬に乗り、家族の暮らす敷地内に侵入して家畜の動物に暴力を振るい始めた。夫が草原にいるはずのラバ(雄のロバと雌の馬の交雑種の家畜)の悲鳴を聞き駆けつけると、そこには無抵抗のラバに殴る蹴るなどの暴行を加える男の姿があったという。
一家の投げた石のいくつかが命中して男はその場から一旦は退散したが、その日の夜遅くに仲間を引き連れて戻り、家族の住む家に火をつけた。その結果、2人の子どもは生きたまま焼かれ、家族の主は銃殺され、妻も炎に焼かれて全身に火傷を負ったという。
激しく燃えさかる火の粉を浴びた彼女の顔は恐ろしく変形し、皮膚が溶けて垂れ下がった。手の指は激しい炎のせいで皮膚が溶け、ロバのひづめのように指同士がくっついた。女性は焼けてしまった家を後に、付近のエルム川の橋から身を投げたといわれている。
以降、現代に至るまで付近の人々はこのエルム川の橋を利用してきたが、生きているその女性を見たという話は聞かない。ただ、月日を経て、たびたび橋の下や水の中から恐ろしい叫び声を聞くという噂が広がるようになったのだ。
さらには、この橋を通る車に女性が飛び乗り、ドライバーを手荒く扱うという体験談も複数報告されているようだ。その時目撃された女性は、まばらな長い頭髪で、全身の皮膚は焼けただれて垂れ下がり、それを隠すかのようにボロ布にくるまっていたという。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊全身が焼けただれて癒着した「ロバ女」 ― テキサス最凶心霊スポットにまつわる恐ろしくも悲しい伝説のページです。怪談、殺人、都市伝説、清水ミロ、橋、ロバ女などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
心霊最新記事
人気記事ランキング17:35更新
- ・馬の首、見てはいけない岩…実話怪談「血蟲の村」!(前編)
- ・読んだら後悔するほど怖い怪談「血蟲の村」(後編)
- ・幽霊が多発する路線の駅員に聞いた“本当にあった怖すぎる話”!
- ・人身事故が多発する駅の恐怖「呪われた●番線の怨霊」
- ・身長2m以上の白いドレスの巨大女が佇む、本当にあった怖い話
- ・『でる家』ー 本当にあった超怖い話・川奈まり子の実話怪談
- ・『チャイルド・プレイ』のチャッキーは実話ベースだった!?
- ・叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢
- ・セックスを強要する美しすぎる「発光女」の生霊
- ・黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』
- ・JFKが即座に却下した米国人を犠牲にする偽旗作戦とは
- ・ダ・ヴィンチのスケッチから“隠された地下通路”が見つかる
- ・「ノアの方舟の謎」古代文献に描かれた不思議な形状
- ・南極で“古代由来の卵型UAP”発見!?衝撃の動画がリーク
- ・NASAが警告する“都市壊滅級”小惑星「2024 YR4」
- ・ワシントン航空事故に陰謀論が浮上 「内部の仕業」との主張も
- ・ワシントンD.C.近郊で旅客機と軍用ヘリが衝突、ポトマック川に墜落
- ・地球平面論者、地球平面説の第一人者「アポロ11号の月面着陸はハリウッドのスタジオで撮影された」
- ・タイムループから抜け出せなくなってしまった人々の事例集
- ・中国のAI「DeepSeek」に天安門事件や習近平について聞いてみた