「人殺しと樹海に行ってみた…」「孤独死する人はだいたいゴミ屋敷」村田らむ氏が“死とゴミ”を語る!
村田らむ『樹海考』出版記念インタビュー。樹海のリアルな恐怖体験、ゴミ屋敷と孤独死が抱える現代社会の闇と死の真実。
漫画家・ライターとして活躍する村田らむ氏は、20年以上も樹海を自分の足で歩き、取材を続けてきた樹海の第一人者である。村田氏は、樹海取材の集大成ともいうべき『樹海考』(晶文社)をこのほど上梓した。
インタビュー第2回では、樹海で体験した最強に怖い体験を披露。そして、現在、追い続けているテーマであるゴミ屋敷や孤独死について語ってもらった。
■樹海と殺し屋
――村田さんが樹海で1番怖かった体験といえば何でしょうか?
村田 いわゆるこの本にも書かれている読みどころという点で怖い話をすると「殺し屋と一緒に樹海に入ったこと」ですね。雑誌の編集部がセッティングした企画だったんですが、その人は暴力団関係の方で、組のなかで拷問や殺人を担当していたんです。なので、人殺しを何とも思っていない方でして……。
――樹海で殺し屋と2人きりにさせられたと新著に書かれていました。
村田 そうなんです、ひどいですよね。殺されやしないとは思うけれど、やっぱり怖いですよ。企画の中で、その方に首を締められるフリをさせてもらったんですが、けっこうガチで締めてきましたね。
――殺人者と接したのは、それが初めてですか?
村田 いえ、裁判の傍聴席で見たこともありますし、実際に会ってインタビューしたこともあります。たぶん、5~6人は会っているのかな。ですが、何人もの人を殺して堂々としていた人は初めてでした。
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